■2020年3月29日:Twitterの副作用
既にアカウントを凍結され、どうでもいい存在になってしまった清高の他にも、
インターネットには恐ろしい人種が大勢いる。
さらにどうでもいい話だが、私はインターネットを「ネット」と略すのが嫌いである。
「ネット」といえば、「網」であり、何でもネットではないか。
それでは、インターネットの本質を表すことにはならないし、
我々はインターネットによって便利になった世の中の恩恵を
噛み締めなければならないと思うのだ。
思うに、「ネット」は生まれた時からインターネットがある世代が使う、
”現代語”なのだろう。
さて、それはともあれインターネットの普及によって、
我々が被った副作用とも呼ぶべきものがある。
”嫌なものにはフタをする”現象である。
今回は私がTwitter上において直面した2つのケースを紹介しよう。
■ケース1
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上記は、「西洋人は哲学をギリシャ人に学んだ」とコメントしていた人物に対して、
西洋人はローマによってヨーロッパが征服されたゆえ、
文明化された彼らはギリシャ哲学をローマを通して学んだのだから、
そのように指摘したところ、即ブロックである。
これは驚きである。早すぎる。
悪い芽は早く摘め、ということか。
調べると、他にもこの人物にブロックされた人がいるらしい。 |
■ケース2
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こちらのケースは、相手が女ゆえさらに悪質である。
本件は、タイ語のスペルを間違って書いているものがいて、
それを指摘したところ、いや、自分は正しいと言い張る女がいたのだ。
話はまだ言葉を発音できない子供がお菓子を意味する
「カノム」という言葉の”カ”が発音できず「ノム」になってしまう、
という現象があり、正しいスペルだというのが彼女の主張なのだが、
はあ?意味わかんなくね?
むしろ、あ、そういうこともあるんだね、というレベル。
点数を与えるとすれば、30点?
まず、上記の説明がなければ、タイ語を知らない人は、
それが正しいと思い込んでしまうだろう。
「あー、この人タイ語読み書きできるのね」と。
要するに、漢字を書き間違えたり、英語のスペルを間違えるのと同じことだ。
例えば、google辞書で「COLOR」=「色」以外に、「COLOUR」と入れても「色」と出てくる。
というわけで、こんなやつの相手をこれ以上していても時間の無駄なので、
私はそれ以降相手をしなかったのだが、
実は続きがあって、何やらfacebookのページが付いていた。
facebookのページを載せて他の人も使っているから正しい、と言いたいのだ。
根本的に筋が通ってないでしょ。
間違っているやつの真似をしてどうする。
ところで、私がこれを見たのは翌日なのだが、
すでにブロックされており、あきれ果てたものだ。
しかも、後半の返信を見ると、私が「絡んだ」ことになっている。
私の言葉遣いが悪いそうだ。
で、自分の書いた綴りは間違っていないと。
何やら話を混ぜ返しているようにしか聞こえない。
試みにインターネットでこの(ノム)という語を調べたところ、
単独では辞書に載っていない。
菓子らしい食べ物の写真は出てくるが、何らかの語
(お米のお菓子とかお茶菓子とか中国のお菓子とか)との慣用句がせいぜいである。
(キン、食べる)という動詞とくっ付いて文としてならいくらでも出てくるが、
が何なのかはどこにも書いていない。
あと、(カノム、正しくは。つまり当て字)は出てきた。
間違いなく、100人のタイ人に「ノム」と言ったら、
牛乳を表す「(ノム)」だと思われるだろう。
子供だろうと同じことだ。
全ての赤ん坊が「カ」の発音が苦手なわけではないのだから。
何が言いたいのかと言うと、間違いは間違いなのである。
多分、この人は使いながら覚えただけで、
タイ語を学問としては見ていないのだろう。
まあどうでもいいけど。 |
このように、インターネットの普及にともなって、
都合が悪いものを見ようとしない人種が増えている。
いみじくも2千年前にカエサルが言ったように、
「多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」
間違いに突き当たっても、認めたくないなら、シャットアウトすればいい。
インターネットは、それを実現する最適なツールだ。
こういう人たちは、普段仕事はどうしているのだろう、と思ってしまう。
相手と対面する職業に就いていないのだろうか?
そういう人間には、なりたくないと思う。
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■2015年6月7日:清高理論
■2015年4月7日:続・Twitterのご使用は慎重に (下記続編)
■2015年4月6日:Twitterのご使用は慎重に(清高まとめ)
■2011年9月3日:迷惑ツール、Twitter
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カテゴリ:インターネット