■2016年3月7日:病院内の飲食店は利用しない方がいい
2/14(日)、サミティベート病院にて健康診断を受けてきた。
2年前と料金は変わらなかった。
結果
2年前は、日本人とタイ人の受け付けは別です、と言われて面食らったのだが、
今年は予約時に事前に聞いたのだが、夫婦一緒でいいとのこと。
最後に内科医の診察があるのでどうするのかと思っていたのだが、
内科医(2年前と同じ医師)はタイ語がペラペラだった。
私が恥ずかしくなるくらいペラペラだった。ビックリした。
嫁さんが彼女はタイ人よ、と言ったが日本語の名札をしていたので、間違いなく日本人だ。
そして、検査は午前中で終わったが、クーポン券をもらったので、AU BON PAINで食事をした。
この割引券の意味は、一昨年もそうだったが午前中に終わらなかったりすることがあるので、
そういう意味で配られるのだ。
健康診断の結果特に異常なく、好物のサンドウィッチも食べれて機嫌よく帰ってきて
しばらくしたころ、下痢をした。
何回もトイレに行った。下痢止めを飲んでも効かなかった。
そもそも、下痢止めを探した時点で「そんなもの買ってないわよ」と嫁さんに言われて腹が立った。
(私は頭痛薬と下痢止めは常に持ち歩いているので、私が買ったものがあったはずだが、
滅多に下痢止めの世話になることなどなく、消費し尽くして久しいのだろう)
症状的に初めてタイに来た時に壊して病院に行ったときと類似していたため、
細菌性のヤツだと判断した。
但し、吐くわけでもなし、熱もなし、だったので、
夕方最後にトイレに行ったときには何も出なかったので、
少しでも消化にいいものを、と考え夕食にクレープを食べに店に出かけた。
コレラなんかだと、最終的に白っぽい水しか出なくなると誰かに聞いたことがあり、
そうではないのでそのような病気でもないと考えた。
ところが、店に着いて注文した途端、トイレに行きたくなり、
行くと中身が出た。食後も行きたくなり、やはり中身があった。
そこで、その足で病院に行った。
あの、エアコンが効きすぎで、寒くてむしろそこに行くことによって風邪でも引きそうな病院に。
健康診断で引っ掛からなかった(検便までしたのだ)のだから、
前日までの食べ物が原因であるはずはない。
この手の病院というのはそれこそ世界中の国籍の患者がいるので、
家に帰ると必ず手洗い・うがいは欠かさないのだが、それでも何らかの病気に感染したとして、
その症状が数時間で発病するとは考えにくい。消去法で昼飯のサンドウィッチが一番怪しかった。
病院では午前中に健康診断を受けて特に異常なく終り、
昼飯をAU BON PAINで食べて帰ると、帰宅後に腹を壊した。
下痢止めを飲んでも効果ないので、(下痢止めには細菌性のタイプに対する下痢止めもある)
熱はないが細菌性のヤツだと思う、と説明した。
医者にどうしてそう思うのですか?と聞かれたので経験済みだと答えた。
AU BON PAINについては店員がたまたま手袋を替えずに作業したりしたのかも、
とのことだが下痢程度であれば、時に夫婦のうち片方がなってもう片方はなっていない、
ということはあるが、同じものを食べて嫁さんは発症していないのでそれはないだろう。
むしろこの時「はっ」としたのは、こうだ。
風邪でも引いている客の鼻水か何かがトレーに付く。
店員はトレーを拭き取るが拭き取り漏れがあり、
それが私の手に付着、サンドウィッチは手づかみなので経口感染した。
嫁さんはトレーを使わなかったのでこれに間違いない。
要するに、風邪の菌が腹の中に入ったので、「食中毒」となったのである。
そう考えると恐ろしい。エイズでも感染しかねない。
エイズ患者でもサンドウィッチくらい食べるからだ。
この分だと、注射針からでも何かに感染しかねない。
さて、とにかく抗生物質や下痢止め(違う銘柄)、腹痛止めをもらって帰宅した。
この日の料金は、2,427.64THBだった。
しかし帰宅後も最初に行ったのはトイレであった。
そしてトイレで苦しんでいる間、寒くて仕方がなかった。
ガタガタ震えていた。そこで用足し後、熱を測ると、36.6℃あった。
(私の平熱は36.0℃)
ワォ、熱が出てきたぞ。
急いで病院に電話する。
「熱が出てきたけどどうすればいい?」
「熱があるとは言われませんでしたし、測ったときもありませんでした」
「そうではなくて、去年の12月にインフルエンザの予防接種を受けたのに、
熱が出るということはおかしくはないか」
ここで電話に出た看護ふぃあーは「あー」、と納得したようで
「食中毒でもお腹に細菌が入ると、熱が出ることはあります」
なるほど、それなら私も納得だ。
解熱剤(ヤーケーカイ)が欲しかったのだが、熱に浮かされており、
上手く言葉が出て来なかった。嫁さんもそばで聞いていたのだが興味なさそうだった。
だが何とか言葉は通じたらしく、
「2,3日寝ていれば大丈夫です。マイペンライカ(たいしたことないです)」
と言われた。納得は行かなかったがもう一度病院に薬を貰いに行く気力が無かったので、
電話を切った。
そしてもう一度熱を測ると37.0℃だった。
えっちらベッドに寝に行く頃には37.6℃になっていた。
23:00頃、熟睡していると嫁さんに大丈夫?とかいって起こされた。
私は「失せろ」と言った。
だいたいが私が用意しておいた水が捨ててあったり、
自分の小便を舐めていた犬がベッドに乗っけてあるなど余計なことをし過ぎだ。
さらに、濡れタオル出してあげようか?などと言ってないで出してくれればいいのだ。
こっちはしゃべるのも辛いのだから。
もう一度熱を測るともう38.0℃になっていた。
次の日の朝、熱は36.6℃に下がっており、下痢というより便意自体なかったが、
とても会社に行けるような状態ではないため、仕事は休んだ。
そしてまた寝て、昼過ぎに起きると熱が37.9℃になっていた。さらに激しい頭痛を伴っていた。
これはやはり解熱剤を飲んでいなかったからだと、もう一度病院に行くことにした。
来なくていいと言ったが嫁さんも付いてきた。
昨日の医者はピグモンみたいな女だったが、月曜日の医者は癒し系の話の分かる女性だった
(タイ人)。サンドイッチで感染したのかも、という話には目を丸くしていたが、
熱については信用せず、どこで測っていますか?脇の下?脇の下が濡れていたのでは?
と言われたので、病院でも看護ふぃやーに測ってもらった、同じ37.9℃だった、と答えると
え?ああそうよね、と自分を取り戻したようだった。
看護婦達に「タイ語は使えますか?日本語の方が漢字が多いから難しいですよね」
などと茶化され、こっちは答える気力もないのにどうでもいい質問は止めてほしかった。
「採血してみましょうか」と聞かれ、採血は昨日健康診断でしている、と答えると
「あ、そ、そうよね。昨日健康診断を受けて・・・特に問題なかったのに
その後食中毒に掛かっちゃったのよね!?」と言いながら爆笑していた。
とはいえどこかの嫁さんと違って嫌味はなく、笑われても気にならなかった。
むしろ僕のことに興味があるのかい?と聞きたいくらいだった。
前日の日本人内科医が私や妻に聴診器を当てたりお腹を押したりした後、
手を洗っていたのが獣医じゃあるまいしちょっと癪に触っていたのだが、
この女医はそんなことはしなかった。
それはともかく、
酒、牛乳、魚介類、卵、果物は避けるように言われた。
牛乳や卵が消化が悪いことは知っていたが、果物は意外だった。
繊維質だからだろう。よく病院というと見舞いで果物が出てくるものだが・・・
解熱剤は出すが抗生物質を飲んでいて熱が下がらないということは、
この上は注射しちゃいましょう、とのこと。
嫌な予感がして注射は嫌だったが、どっちつかずの受け答えをしていると、
結局注射はすることに。
ケツに注射を打たれ、予防接種の類ではないのに、痛くて歩けなくなってしまった。
足を引きずりながら病院の出口まで行き、タクシーを呼んでくれと頼むと、
タクシーは来るのだが並んでいる様子はないのに、
どこからともなくどう見ても健康そうでめかし込んだ女が出てきて、
颯爽とタクシーに乗って去っていく。私は頭にきて歩いて帰った。
またしても嫁さんに「だから熱が下がらないのよ」と嫌味を言われた。
2回目の料金は、2,393.73THBだった。
家に帰ってからまたひと眠りした。夜には頭痛もだいぶ引き、熱も36.2℃に下がっていた。
2度測ったが同じだった(体温計については以前誤診されているので必ず2度測るようにしている)
ので安心して嫁さんが作ってくれたお粥を一口食べた(薬を飲むため)。
前日熱が無かった時点でスターバックスで買ったコーヒーの匂いに
つられて飲みたくなり、コーヒーとタバコを一口ずつやったが、
どちらもまずいどころか気持ちが悪くなり、体調不良であることを思い知っただけだった。
さらに夜中に腹が減ったので起き出して、またお粥を食べた。
この分ならもう大丈夫だった。この時初めて妻に感謝した。
だがまだ2日目の火曜日は、本調子が出ず病人と一緒だった。
38℃以上の熱を出すなど、13年に日本に行って帰ってきたときに
インフルエンザに掛かって以来だ(その時は38.5℃)。
その前は覚えていないくらい前の子供の頃にしか経験していない。
日本でもノロだのロタだの感染性腸炎が増えているらしいが、
やはり海外生活は十分以上の注意が必要である。
今回ひとつだけ確実に心に決めたのは、2度と病院内の飲食店で飲食はすまい、ということだ。
なおこの日のタイ・バーツの為替レートは、1THB = 約3.21円だった。
食中毒の治療費は、会社が入ってくれている保険で全て賄えた。
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