日本のコロナウィルスの感染状況。
もう感染者1,000人を下回る日がなくなった。

昔、小学生のころの教諭が言っていた。
当時の話題はエイズだったが、こういうものというのは、
発見されていない人数を含めれば、この十倍はいると考えた方が良いとのこと。

安全なタイに住めて本当に幸せである。

タイは、8/上旬か中旬を狙って、わが社の社員でタイ駐在なのだが、
一時帰国したまま戻ってこれなくなってしまった人たちも何人か、
タイに戻る算段をしていた。
航空便が限定されていることもさながら、タイ入国時には、
健康診断証明書の他に、指定されたホテルで2週間隔離されるとのこと。
当然だが、その費用もかなりの金額になる。云十万円だ。

措置は厳しいが、タイは立派である。
何が？
方針が決まっていることが立派なのだ。
日本の政策担当者など、毎日違う人間が出てきて、
前日発信した人間とは違うことを言っている。

危機に際して、国政を担当する指導者達の意見がバラバラ、ということだ。
これも古代ローマの受け売りだが、
ローマは、ハンニバルに徹底的に敗れた後も、国論は分裂しなかった。
だから、復興の意見も一致し、再び立ち上がることができた。

現代のタイの場合、軍事政権という、政党政治が行われていない中で、
その首相のその他の才能はともかくとして、
コロナ対策に関しては有効な対策を示した。

民主主義ではなく、独裁のような形でも、良心ある有能な指導者が
指導力を発揮すれば、ことさら問題ない、という実例だ。
私は民主政を否定するわけではないが、
このことは、古代ローマのカエサルも独裁政を敷こうとしたのだから、
古今東西変わらぬ事実である。

ちなみに、中国共産党は領土拡張欲を持つゆえ、悪と断じていいと思う。

要するに、主権在民といえども、
率いる指導層が能無しであれば、国民は悲運を見る、という話だ。