■2021年9月15日:過去からの密使
原題:THE NEW GAIRL (2019年アメリカ) | |
著者:ダニエル・シルヴァ Daniel Silva /1960- アメリカ生 |
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文庫初版:2020年4月20日 ハーパーBOOKS | |
第2刷時価格: 1,309円 | |
巻数: 単巻 | |
品番:M・シ/1・9 | |
管理人読了日:2021年4月14日 | |
映画化:未 | |
映画題名:未 | |
映画主演俳優・女優:ー | |
日本語DVD化:ー |
確実に毎年新刊を刊行しているダニエル・シルヴァの、
600ページに及ぶ長編。
主人公はもちろんガブリエル・アロン。
プーケット滞在中に2日間掛けて読んだ。
最初の400ページくらいまでは、話が出来すぎで、
はっきり言って全然面白くなかった。
登場するサウジアラビアの皇太子は一級のくそガキだし、
サウジの皇太子がどこかの国のスパイになるはずがなく、
何でアロンはこんな奴の肩を持つんだ、という感じなのだが、
彼にしてみれば少女の誘拐は許せなかったのだ。
また、この人の描く女性は、男みたいな性格の女性が多く、
かえって興覚めだ。
それが、400ページをすぎるあたりから、ロシアのスパイが侵入してきて急展開を見せる。
やはり、シルヴァという作家が得意なのはスリリングな場面だ。
普通なら、何が起きているのか分かりにくいような描写も、
澄まして描き上げてしまう。
そして、最後に大どんでん返しではないのだが、
いつも思いもよらぬ結末になるのもお約束。
前作にも登場したレベッカ・マニングも再登場する。
既にさらに最新の作品も上梓されているので、
どうせ手に取ってしまうのだろうな、という感じである。
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