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■2011年10月28日:Samsung NP305U1Z Review

サムスンから遅ればせながらE-350搭載ノートが発売された。
E-450がちょぼちょぼ出始めて来ているところでE-350は遅いように感じられるが、
実際に発売されたのは8/末なのでそうでもないだろう。
実を言うと私が購入したのも1月前のことだ。

以前からAMDプラットフォームで11.6か12.1"サイズ、1.2〜1.3kgクラスのノートを求めていた。
要するに一昔前の富士通orSONYの2スピンドル・サブノート・クラスである。
但し光学ドライブは無くても構わない。
そういうことならC-50があるが、あれはさすがに非力だ。
本機は実用に耐えうる性能で、かつ軽くて何処へでも持って行くことができ、ゴキゲンである。

もちろん、Samsungのパソコンなど日本では販売されていない。

カラーは天板の色がブラック・シルバー・レッドの3色。
私が購入したのは天板ブラックのモデル(型番末尾A02)。

購入にまつわる逸話はこちら

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天板。微妙なヘアラインが彫ってあるが樹脂製であり、
金型に刻んであるのだろう。
天板を開けたところ。ボディーも中央部以外樹脂製である。
触った時に冷たくないので分かる。液晶画面の色合いは青みが強い。
液晶パネルは40°程度まで倒れるが、グラついており折れそうで心配だ。
こういうのは初めて見るが、本機は「Fn」+のテンキー機能が無い。
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美しいヘアライン
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無線LAN、Caps Lock、HDDのインジケータ部。 パワーボタン。部品の塗装の隠蔽が透け気味。w
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バッテリーの充電と電源インジケータ。 タッチパッドの隣にマイクがある。タッチパッドのスクロール機能等の
コントロールはユーティリティで行う。
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半分はこれが目当てて買った、AMDのロゴ・ステッカー。メタリック調で格好良いが、材質が薄く直ぐに剥げそうだ。
本体背面 正面。写真では見難いが下部左側にSDカードスロットがある。
非常に差し難い位置だ。
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左側側面。ポートは左から
電源、LAN、USB2.0、排気口。HDMIとイアホン・マイク・ジャック。
LANポートは薄型ボディの為折り畳みカバーが付いている。
やはり薄型ノートなためか排気はそこそこ熱い。
右側側面。
USB2.0x2とD-subポートがある。


【 スペック 】

・モデル: NP305U1Z-A02TH(天板ブラック)
・VISION区分: E2
・CPU: AMD E-350 Socket FT1 Bobcat core 1.6GHz/L2=512KBx2/18W
・memory:
 標準:A-Data Technology PC3-10700 (DDR3-1333) CL-7 2GBx1 200pin SO-DIMM Single Channel
・Chipset: AMD A50M FCH (Fusion Controller Hub)
・液晶: 11.6"(1366x768pixel) (消し)
・Video: Radeon HD 6310 (integrated)
・HDD: 日立 Travelstar Z5K320 HTS543232A7A384 総容量320GB/Cache 8MB
     (実質容量298GB) SATA 3Gb/秒 5400rpm 2.5inch t=7mm
・光学ドライブ: 無し
・Sound: Realtek High Definition Audio
・LAN: Realtek PCIe GbE
・WLAN: Broadcom IEEE 802.11 b/g/n
・Bluetooth: Broadcom BCM2070 3.0+HS USB
・Modem: 無し
・指紋認証装置: 無し
・マルチカードリーダー: USB2.0接続
・ports/slots: アナログRGB port(ミニD-sub15ピン)/USB2.0 x3
         /ExpressCard: 無し
 HDMIports: 1
・その他: webカメラ (SCB-1100N)、マイク
・OS: DOS
・質量: 1.25kg
・バッテリ: 4cell
・バッテリ駆動時間: 実質3時間(実測)


【 価格(VAT(付加税)7%込み) 】

本体: 12,190THB (約30,280円、12,733THBから値下げしてくれた)
OS: 3,200THB
小計: 15,390THB
クレジット・カードの使用手数料1.65%: 254THB
合計: 15,640THB(端数は切り捨ててくれた)(約38,850円
              カード会社からの請求は39,770円、1THB = 約2.543円計算。内手数料約0.059THB)

購入した日(9/24)の為替レートは1THB = 約2.484円だった。

定価はlenovoのS205-59313776より高いのに、円高の為殆ど変わらない値段で買えてしまった。

部品代を考えても、4万円の中には人件費も入っているのである。
良くこれだけのものをこの値段で作って売っているなと思う。


【性能】

Windows 7のWindows エクスペリエンス インデックスの評価点

3D MARKのスコア
06:2241
11:P273

<3D MARK 06 SCOREの総合結果はこちら
<3D MARK 11 SCOREの総合結果はこちら

CPU-Zでの確認


バッテリー駆動時間は自動更新をやらせながらweb利用にて実測したところ、
1時間で残り68%に減っていた。都合持続時間は3時間というところだろう。
自動更新だがこれをキツイと見るかどうかは見方による。
自動更新と言ってもたかがダウンロードだ。
デュアル・コアAPU搭載なのだからこのぐらいで負荷になっているようでは困る。


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裏面。バッテリーは4cellのため埋め込み式のような形で装着する。
アクセス・パネルはメモリー窓のみで、それは簡単に外せる。
メモリスロットは一か所のみである。
A-DATA製 PC3-10600(DDR3-1333) 2GBメモリ。CL-7。

本機はHDDの容量が少ない(320GB)のでMSI U270のもの(500GB)と交換を目論んだのだが、裏蓋のネジを全て外しても案の定、というべきか
裏蓋は外せない。そこで引っ掛かっている位置を良く見てU270の時を思いだし、裏面を良く調べてみた。
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ゴム足の横にある▲に目を付け、マイナスドライバーを差し込むと、
ゴムは両面接着テープで留められており、なんと下にネジ穴が。
せこいことをする。ゴム足の左に見えているのはSDカードスロットである。
ゴム足の裏のネジを外すと、ジャジャーン、ざまあみろっ!!!
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HDDに取り付けられている妙なカバーを取り外し、交換用のMSIのHDD
(どちらも日立のTravelstar)に取り付けようとしたところ、どうも嵌らない。
よぉ〜く見てみると...
HDDのサイズが違う
そう、SamsungのHDDは2.5"でも薄型のHDDだったのだ。
そんなのはタイでも500GBモデルなんてのは未だ売っていない。
諦めて蓋を閉める。


【 インストール 】

さて、HDDの容量は320GBと少ないが交換できないのが分かったので、
仕方が無いのでそのままOSを入れることにした。

OSはWindows7のHome Premium x32 英語/DSP版を別買いして導入。

付属のDVDディスクにはオートインストーラが搭載されており楽ちんだった。
全て問題無くインストール出来た。

その後自動更新を掛けてから食事に出掛けたのだが、
電源オプションの設定をするのを忘れており、
帰ってくると3%の状態のままスリープ・モードに入っていたorz

OS起動はUSBの外付けDVDドライブから行うことになるが、
BIOSでBootドライブを選択するだけでは起動せず、少し焦った。
Bootドライブ選択の次の画面でさらにもう一度どのドライブで起動させるのか
選択しなければならない。
OSインストール後、付属のドライバCDを挿入すると、自動再生で
メニューが立ち上がる。
メニュー中央の"Minimum Installation"を選ぶと、写真のような項目が
選択される。8.Samsung Control Centerは良いとして、
9.Easy Content Shareはどうもうさん臭く感じたが、
とりあえずそのまま進めた。
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これがSamsung Control Centerの画面。
Fn+機能の無線LANのボタンを押すと設定パネルが開く。
恐らくこれをインストールしないと「Fn」キーによる画面の輝度や
ボリューム調節といったソフトウェア機能が効かなくなるのだろう。
ところでこの設定パネル、ボタンを押してから開くまでにやたらと時間が
掛かる。同様にFn+キーの機能で画面切り替え(マルチ・ディスプレイ)を
行おうとすると、実際の切り替えまでに時間が掛かるので大変不便だ。
そしてこちらがEasy Content Share。
思った通りくだらないファイル共有ソフトのようだったので、
早速アンインストールした。


【 付属品・その他 】

外箱。 やけにごつい外箱だと思っていたら、こんなでかいバッグが付属していた。
ACアダプタ。口金は細すぎて折れないかかえって心配なくらいだが、
外国製のPCはケーブルがやはりどうしても大きくなってしまうらしい。
購入時に店がオマケで寄越す、お約束のガラクタ類。


【 まとめ 】

毎度の事だが、E-350 APU搭載の本機は総合的な性能はネットブックよりはマシ、
というレベルである。もちろんオフィス用途には十分だ。
それでも、もっと高性能なマシンと比較すれば動作は遅くなるが、
この価格ゆえその辺のところは折り込んで考えたい。

3時間というバッテリー駆動時間は会議には使えるが
現場でのデータ入力のお供には1日8時間労働で計算すると少々辛い。
重量を採るか、バッテリーの持続時間を採るか。

バッテリー4cellながら、E-350搭載で1.25kgの重量の中に収めた
サムスンの努力は称賛に値する。さすが韓国メーカーだ。
(標準添付の電源ケーブルはかさばるけれども)

私は持論としてノート・パソコンにハイエンド相当の性能は期待するべきではないと考えている。
つまり、
高性能=デスクトップ
携帯性=ノート
なのである。
何故なら、同じ価格であれば間違いなくデスクトップの方が高性能だからだ。
ノートは必要悪で省電力性のパーツを採用しなければならないのだから、
これはどうしたって覆せない。
自宅で使用するのにCore i7などを搭載するノートPCを使っている人々の気が知れない。

さらにノートの場合、アップデートや壊れた際のパーツ交換が不便である。
であれば、PCなど1年もすれば確実に型落ちするのだから、
ノートパソコンに10万も出すのは勿体ない。

私の場合、帰宅したら仕事が無い限りノートPCなど一切開かない。
自宅では専らデスクトップである。
デスクトップは部屋が狭いとか置く場所が無いとして未保有ながら、
ハイエンド(Core i7とか?)・ノートと称する20万近くもするノートPCを買う輩など、
私に言わせればアマチュアである(こらこら)。
もちろんゲーム等の用途は別だが、だいたいの場合は、要するにミーハーなのである。

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