■2018年7月7日:lenovo ideapad 720S-13ARR<Ryzen7>
結構メディアでも取り上げられている、新型ideapadのAMD搭載13.3"モデル。
私はRyzen Mobileでも5搭載機は既にAcer Swift 3 SF315-41-R18Nを
持っているのだが、本命はこちらだった。
タイで販売されているバージョンを手に入れたので、レビューしてみたい。
購入についてはこちら
【外観】
こんな箱に入っている。 | 箱を開けたところ。 気があせる。 上蓋の広い面にはスポンジが 張ってあった。 |
ジャジャーン、ヒャッホーゥ! (意味不明) |
PCを取り出すと、下に引き出しが。 |
引き出しを開けたところ。 アダプタは小さいのだが、 大仰なケーブルはタイならでは。 ACアダプタの口金は USB TYPE-C仕様 |
マニュアル類はこれしか 入っていない。 |
画面解像度は1920x1080に対応 しているが、小さすぎるので 私は1600x900で使用している。 それでもまだ小さいくらいだ。 |
裏面。 使用中、裏面はかなり熱くなる。 ねじ穴は六角星形だ。 |
左側面。USB 3.0 TYPE-A x1 TYPE-C x2 |
正面 | 右側面。 USB TYPE-Aポートと イアフォンジャック。 USBは3.0らしいのだが、樹脂の色が 左側と違うので、怪しい。 |
背面 |
かっこいいRyzenのステッカーに、 Acer Swift 3 SF315-41-R18Nと 同じくシャープエッジ。 |
バックライトはFn+スペース・キーで、 強弱・OFFを切り替えできる。 |
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電源はどちらのTYPE-Cポート からも取れる。 |
【スペック】
・モデル:Lenovo ideapad 720S-13ARR
ボディカラーはシャンパンゴールドのみ
・APU: Raven Ridge
・CPU: AMD Ryzen 7 2700U with Radeon Vega Mobile Gfx
Socket FP5 Zen core 2.2 GHz (Max 3.8GHz)/4core 8Threads/L2=2M/L3=4M/15W
・memory: メーカー不明 PC4-17000 (DDR4-2133) CL-15 8GBx1? 200pin SO-DIMM Single Channel
・Chipset: AMD Carrizo FCH (Fusion Controller Hub)
・液晶: 13.3"(1920x1080pixel) (消し) 非Touch Panel
・Video: AMD Radeon Vega 10 (integrated)
・SSD: SK hynix HFS256GD9TNG-62A0A 256GB
(実質容量:237GB) M.2 2280接続
・光学ドライブ: なし
・Sound: AMD High Definition Audio
・LAN: なし
・WLAN: Realtek 8821CE IEEE 802.11 ac
・Bluetooth: 有り
・Modem: 無し
・指紋認証装置: 無し(AMDのセキュリティ・デバイスは搭載)
・カードリーダー: 無し
・ports/slots: 外観部を参照
・その他: webカメラ、マイク
・OS: Windows10 HOME SL
搭載OSの”SL”というのは恐らくSingle Languageの略だが、日本語も使用できるので心配無用だ。
・質量: 1.14kg
・バッテリ: 4cell
・バッテリ駆動時間: 5〜6時間(実測)
【価格】
THB 30,900
購入時(5/19)のタイ・バーツのレートは、THB1 = 約\3.44だったので、約\106,296
【USB 3.0 TYPE-Cポートの件】
本機には外部ディスプレイ接続ポートがなく、USB 3.0 TYPE-Cポートがディスプレイ・ポート互換とのことで、
購入前からそのことが検証課題だった。
EIZO SX2762Wとの接続例 |
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DVI->HDMI->TYPE-C これで映るのは衝撃的だった。 昔は3段変換は不可能だと 思っていたのだが・・・ |
DisplayPort->TYPE-C | MiniDisplay->DisplayPort->TYPE-C |
acer G235H bd |
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DVI->HDMI->TYPE-C | DVI->DisplayPort->TYPE-C | DVI->HDMI->TYPE-C |
なお別に買ってあった TYPE-C->TYPE-A 変換アダプタだが、 電話は繋がるがUSBメモリーは 認識しなかった。 |
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DVI->HDMI->DisplayPort->TYPE-C 接続不可 |
左のHDMI->DisplayPort変換 ケーブルは2本あったのだが、 どちらもダメだった。 |
CPU-Z | |
Acer Swift 3と同様に メモリはメーカー・型番とも不明。 |
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スレッドリッパーとの比較。 当然だが相手にならない。 |
Ryzen 7 2700Xとの比較。 これも土俵が異なる。 |
同じく1800Xとの比較。 Acer Swift3の結果と比べて、 何となく不吉な予感がする。 |
FX-9590との比較。ここでも、Acer Swift3との 比較より差が狭い。CPU-Zのベンチマークテストは、 バージョンが異なると結果が比較できなくなる 恐れがあるのだが、バージョンは同じだった。 |
【性能】
デバイス・マネージャーの画面 | 購入してすぐ、どうも動作がもっさりしていたので、 McAfeeは速攻で消してやった。 OneDriveも同じ目に遭わせてやった。 が、OneDriveは後で復活してきて今度は消せなくなる。 不愉快極まりない。 W10は最近の自動更新でも既定のプログラムが解除されるなど、 悪質なOSだ。 |
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CINEBENCH R15 | 3D MARK 11 | |
最初のCINEBENCHの結果は「んん?」程度にしか感じなかったのだが、 3D MARK 11のスコアは明らかにおかしかった。 Acer Swift 3にも劣る。なぜだ? |
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3D MARK FS | ||
次に3D MARK FSのスコアだが、こちらも結果が出るまで今までのテストのスコアは何かの間違えであって、 今度は正常な数値が出るはずさ、と高を括っていたのだが、 いくら祈ろうがコスモを燃やせと念じようが、同様の結果に終わった。 |
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ベンチマークの結果は、どのテストでも成績が悪かった。 特に、Ryzen 5 2500U という下位のAPUにも劣る結果となった。 また、デスクトップ上で右クリックしても、Radeonのユーティリティ・メニューが表示されないので、 グラフィックスのドライバが古いのかと更新版を探したが、 現状が最新と表示された。 |
CINEBENCH R15のまとめはこちら
<3D MARK FS SCOREの総合結果はこちら>
<3D MARK 11 SCOREの総合結果はこちら>
PC Watchのレビュー等でも、本機は小型・薄型ゆえ性能は奮わない、
と評されているが、その通りなのかもしれない。
性能的には従来のAMDの14"ノートの延長戦上で、
その視点で見ると、この価格は小型化の料金か。
バッテリー性能 | |
いつも通りの測定方法でバッテリー性能を測定。 バッテリー残量100%でスタートし、1時間の使用で バッテリーは80%に減っていた。単純計算で5時間使用可能だ。 但し、だいぶ動画を見ていたので、かなり負荷は掛かったと思う。 普通に使用していれば6時間はいけるかもしれない。 最も、私は電源をとれないところで5時間も使うつもりはないので、 問題なかった。 |
【その他】
ACアダプタは45W仕様。 | おまけの鞄とクリーニングキット。 | クリーニングキットの入った袋は、 他にマウスと、 後は何だか確認しなかった。 |
【総評】
本機は久々のAMDプラットフォームによるサブノートだ。
一時期のBrazosノート時代が思い出され、
今後、その時代が戻って来るのではないかと
期待を膨らませるに十分な魅力を持っている。
コストパフォーマンスとしては高くないが、
AMDファンは選択肢がないゆえ、それでも我慢できるのだ。
存在しなければ、買うどころか迷うことすらできない。
デザイン性も金属製のボディでありエッジの利いたデザインは、
樹脂製の格安ノートと比較して、勝算が高い。
本機を見た私の妻も、
「あら、いいわね。ちっちゃくてオシャレで」
「だろう?」
「これ、私にくれるんでしょ?
あなたいっぱい持っているものね」
「え?あ、ああ、もちろんさ。(orz
君のために買ったんだよ」
どうやら、シャンパンゴールドは女のものらしい。
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■2018年6月17日:Lenovo ideapad 720S AMDを購入(パンティップ・プラザ)
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