■2018年3月31日:acer Swift 3 SF315-41-R18N<Ryzen5>
ようやくお出ましのRyzenノートを手に入れたので、レビューしたいと思う。
購入についてはこちらを参照
日本未発表モデル。
Mobile版のRyzenは去年の暮れに登場したにもかかわらず、
市場に出回っている数が少ない。
高性能と鳴り物入りで登場しただけに、まだ歩留まりが低いのではないか。
【外観】
【スペック】
・モデル:Acer Swift 3 SF315-41-R18N
・APU: Raven Ridge
・CPU: AMD Ryzen 5 2500U with Radeon Vega Mobile Gfx
Socket FP5 Zen core 2.0 GHz (Max 3.6GHz)/4core 8Threads/L2=2M/L3=4M/15W
・memory: メーカー不明 PC4-19200 (DDR4-2400) CL-17 4GBx2? 200pin SO-DIMM Dual Channel
・Chipset: AMD Carrizo FCH (Fusion Controller Hub)
・液晶: 15.6"(1920x1080pixel) (つるピカ) 非Touch Panel
・Video: AMD Radeon Vega 8 (integrated)
・HDD: Western Digital WD Blue WD10SPZX-21Z10T0 1000GB
(実質容量:931GB) 5400RPM 128MB Cache SATA 6.0Gb/s 2.5" t = 7mm
・光学ドライブ: なし
・Sound: AMD High Definition Audio
・LAN: なし
・WLAN: Qualcomm Atheros QCA61x4A IEEE 802.11 ac
・Bluetooth: Qualcomm Atheros
・Modem: 無し
・指紋認証装置: 無し(AMDのセキュリティ・デバイスは搭載)
・カードリーダー: SD
・ports/slots: 外観部を参照
・その他: webカメラ、マイク
・OS: 無し
・質量: 2.1kg(実測)
・バッテリ: 4cell
・バッテリ駆動時間: 6時間ちょっと(実測)
【価格】
本体: 21,990THB
OS (W10): 4,090THB
計: 26,080THB (約\88,411)
購入日(2/18)のタイバーツのレートは、1THB = 約3.39円。
【インストール】
ドライバCDは付属しない ドライバはパーティションを分けてあって、そこに入っていた。 |
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W10のディスクからOSをインストールしたのに、 Acer Care Centerなるアプリがあって勝手にインストールされていた。 大したことは書いていないが、後々これに救われることになる。 |
デバイスマネージャーの画面 |
本機は光学ドライブを内蔵していないので、
OSのインストールはUSB等の外付けドライブを使う。
OSのインストールは問題なし。
今時のOSだからドライバなどあえてインストールする必要はないか、
と考えたのだが、デバイスマネージャーで”?”マークは表示されないものの、
アダプタIDなどが正規のデバイス名で表示されないため、
やはりドライバは入れておいた方がいいだろう。
ところが、HDDに入っていたドライバをあてたあと、
動画を再生しようとすると固まってしまう現象が出来。
mp4もwmvもダメで、映画&ビデオでもWindows Media Playerでもダメだった。
フリーズして再起動が掛かるのだが、Media Playerの方など、画面に縦縞が入る。
これは重症だ。
そもそも、グラフィックス・ドライバーのせいだろうと思い、
AMDのサイトから最新ドライバーをDLしようと考え接続すると、
AMDのwebsiteが表示されるときのフラッシュだかHTML5だかのスライドで固まってしまう。
(こちらも勝手に再起動に入る)
デスクトップでDL&保存してコピーしようにも、Ryzen 5 2500U with Radeon Vega Mobile Gfxなど
まだドライバが置いていなかった。
ドライバのユーティリティ画面から飛んだAMDのページから、
なんとかドライバのページに潜り込み、自動ユーティリティを落としドライバをあてようとしたが、
最新ドライバはありませんとのこと
そこで、Acer Care Centerのアップデートのページを見てみるも、
「このシステムは最新の状態になっています」
次にサポートのページでS/Nを入力してacerのサイトに行くと、
VGAドライバーというのが置いてあり、これのインストールを試みると、
ローカルドライバーと表示され、バージョンは同じ17.7だったが、
構わずインストール。
これで何とか上述の症状は直った。
冷や汗ものだった。
CPU-Z | |
メモリの詳細ページは表示されなかった。 | |
ベンチマーク。シングルコア性能はRyzen CPUの最上位と同等だ。 | こちら、FX-9590との比較。水冷までして無理やり引き延ばした性能って 何だったんだろうという感じである。 |
【性能】
CINEBENCH R15 |
3D MARK FS | 3D MARK 11 |
CINEBENCH R15のまとめはこちら
<3D MARK FS SCOREの総合結果はこちら>
<3D MARK 11 SCOREの総合結果はこちら>
3DMARKについては、各バージョンとも完走するのだが
結果表示にてエラーが発生する。
インターネットで調べるとこんなことが書いてあり、
Scan Systeminfoらしきことが書いてある項目をOFFにすると、
確かに11とFSはそれでスコアが表示された。
但し06はそもそもそんな項目がなく、スコアを取得できなかった。
そろそろこのベンチは諦めた方がいいのかもしれない。
で、ベンチマークが一つ減ってしまったので、
Vantageを走らせてみたところ、Ryzen5のマシンでは完走&結果表示するのだが、
(ちなみにスコアは30400だった)SF3では「INITIALIZING GUI.」と表示されたまま起動しなかった。
Ryzen自体W10以外のOSには対応しないとかいっているので、
その他のソフトウェアについても、古いベンチなどは走らないのかもしれない。
今まで私が使ってきたAPUとは、まったく次元の異なる性能である。
ただ、問題は、実使用においてはそんなに早くなったとは思えない・・・
と思っていたら、インストールだのファイルのコピーだのをやらせると早かった。
【その他】
重量を実測。 |
電源アダプタはかなりコンパクトだ。 | 外装箱とおまけの鞄、マウス。 マウスはLogitech製M171だ。 |
外装箱を収納したところ。 外装箱までAcerとhpのそれぞれ 14.0"マシンと同サイズに 収まっている。 |
【総評】
解像度は、文字が小さくなりすぎるので、1600x900で使用している。
外付けのモニタを使用する場合、うちのモニタではどちらも
最大1920x1200にしかできなかった。
サイズは15.6"と大きくなったが、重量は同じで薄くなっているので、
14.0"クラスのノートとの比較は±0だ。
Ryzenのデスクトップ版CPUは、私の保有する(した)マシンとの比較では、
従来コアのCPUの1.5倍の性能を発揮したから、Ryzen 5 2500Uの2.00GHzは、
実質従来コアでいう3.0GHzに相当すると仮定していたのだが
(つまりCINEBENCHのシングルコア性能でいうと70〜80程度のスコア)、
良い方向に大きくブレてくれた。
総じて優秀な性能であり、デザイン的にも、高級機にふさわしく
金属質を多用しており、所有感を満たしてくれる。
ゴキゲンである。
ところが、Windows10の勝手に自動更新→再起動は相変わらずで、
何回目かの自動更新で、起動と終了にやたらと時間が掛かるようになってしまった。
スリープからも復帰しなくなってしまったので、フタを閉じたらスリープ、のコマンドはOFFにした。
それからさらに何回目かの更新で、元に戻った。
こういうことが続くと困るなあ。
関連記事:
■2018年3月17日:Ryzen5ノートを購入(IT MALL)
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