福岡行やDiablo IIIのおかげで随分更新が遅くなってしまった。
一時帰国の模様をお伝えする。
今回はGWに帰省すれば仕事の負担が少なくなると見込んで行ってきた。
航空券代はどうやら、GWを挟んでGWの後にバンコクに帰って来るより、
先に行ってGWが終わる前に帰ってきた方が安く済むようである。
さすがにマイレージが尽きてきていたので、ビジネスへのアップグレードは行きの便のみ。
アップグレード・ポイントによる消費アップグレードは、昨年は一人片道4点だったが、今年は6点になったらしい。
スーパー・フライヤーズ・カードで付与される標準アップグレード・ポイントは4点であり、
昨年の実績でかろうじて8点に達していたので何とか使うことが出来た。
空港
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ラウンジ記事 昨年のものも参照 |
相模原 | |||||||||
タイにもタケノコはある。タイ語で ノーマーイという。 結構美味い。 |
寒川神社 | |||||||||
足柄 |
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友人宅 |
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町田
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渋谷 |
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昨年の一時帰国がほぼ仕事オンリーで終わったことを考えると、
丸2年ぶりで故国に帰郷したが、落胆を禁じ得なかった。
街はまるっきり魅力のない街に変わっていた。
物を売る店ばかりで、それも中身は中国だのパーキーサターンだのだ。
製造業の国、日本は何処へいってしまったのか。
真に悪循環であり、巨大な消費社会だ。
脱却出来なければ(出来ないと思うが)一向に不景気なままだ。
妻が鞄や服を買っていたが、タイで買うのと一緒だよ、と言ってやった。
ふと周りを見ると、誰でも高そうな電話機を持っている。
スマートフォンと呼ばれる携帯電話を振りかざす年寄りを見ていると、
通りも世間もこ汚い国、タイでみみっちい部品を作る毎日がバカらしくなってくる。
我々は何のために働いているのか?
もちろん自分と家族の生活のためなのだが
(私は前の会社で「従業員は会社のために働くんだ」と言ってのけた社長と大喧嘩したことがある)、
気が付けばいつの間にかこの国は年寄りで溢れてしまっている。
先進国の年寄りを生かすために、日本では考えられないような水準の
最低限の基準でこき使われる、東南アジアや中国の女の子達は浮かばれない。
彼女達の飲み、食べ、暮らす様を日頃見つめている身にはあまりにもこのギャップは辛かった。
休みばかり増え楽をすることを考えている連中だらけで、これでは中国などに勝てるわけがない。
日本では昨年の震災と津波の影響で可哀そう可哀そう病が流行し、
死と隣り合わせの危険みたいな報道がされたが、
何も驚くことは無い、途上国では毎日がほぼそれに近い状態なのだ。
確かに不幸にも命を落とした人々は不憫だが、
世界規模では日常的に意味もなく命を落とす人々が幾らでもいるのだ。
むしろインフラが発達し、設備も充実した報道機関によって
世界に向けて情報発信することが出来、世界中の同情が買えただけ
日本は運が良かったと言える。
煌びやかなバンコクでもちょっと脇を見れば、
汚水を飲んで食い繋いでいるような人々が沢山いる。
彼らに一概に働けばいいじゃないかという理念は適用できない。
それこそ昨年の洪水被害から逃れてきた人々や、華僑や、ミャンマーからの難民、
政策で立ち退きの被害を受けた人々などもいるからだ。
妻の実家では現金収入が乏しいので米と野菜を物々交換している。
姉婿さんたちは耕作の他に警察と陸軍の兵士と消防士を非常勤で兼ねているが、全てボランティアである。
余所の家族のお巡りにしょっぴかれるような過ちを犯したら最後だ。独断で裁かれるからである。
耕作で稼いだ日当300〜400THBは全て貯金し、子供達の大学の学費に充てた。
要するに、大家族なのである。
日本在住の方達に伝えたいことがある。
日本には仕事も無くちゃらちゃらした若者が溢れているが、
そんなのはとんでもない話で、自由奔放もいいところだ。
清潔な国、日本で生まれ、法律に守られた暮らしを満喫できることを、
もっと噛み締めて毎日を生きて欲しい。ゲームなどやっている暇はないのである。
最後の2日間は生憎の雨に見舞われ、気温も低く寒くてタイが恋しかった。
この記事を読んで、「じゃあ帰って来なきゃいいじゃん」的なことを感じる方も多いだろう。
それが、核家族型の家族形態が主流の今の日本という社会の姿なのである。
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