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■2017年2月12日:タイの病院のずさんさ

今年も年初に健康診断を予約していた(1/28)。
予約は去年受診したときも、年始に申し込んで2月になってしまったので、
今年は去年のうちから申し込んでおいた。

で、申し込んだときは、翌年の手帳を持っておらず、
(今年のは一時帰国した際に買った)
時間を書くのを忘れていたので、何時に行けばいいのか分からなくなってしまい、
およそ一週間前に電話して聞いてみた。

まず、一回目に電話して「日本人窓口をお願いします」と告げて
待っていたところ、一向に換わってくれないので、
ちっ、使えねぇな・・・と思いつつ一回切って時間を置いて掛け直した。


2度目の電話では、
@「日本人窓口をお願いします」で
A出た相手(日本語を話すタイ人)に「健康診断窓口をお願いします」と告げて、
B出た相手に、まず健康診断を予約しているものだが、と告げると、
「健康診断は予約は必要ありません。いつでもやってます」
はぁ?
「健康診断は予約は必要ありません」と八百屋のおばちゃんみたいに繰り返す。
というか予約してあるんだけど。
「はぁ、予約してございますですか?お名前をどうぞ」
名(苗字)を名乗る。
「あなたのお名前はあ、****ですね。登録されてないです」
んなアホな。
「こちらはシラチャー病院です」
へ?んなアホな、オレ、シラチャー病院の電話番号なんて知らないよ。
ははぁ、さては交換のヤツ、間違えて転送したな・・・

ここで相手もどうやら察したらしく、しきりに済まなさそうに断ってきたので、
私も穏便に受け答えして、掛け直すよ、と告げてまた電話を切った。


そして第3回戦。
@〜Bの後、当然のように名前を聞かれたので、
****と苗字を告げると、
「苗字を教えてください」と聞かれたので、
それが苗字だと言ってやった。
次に「お名前を頂戴します」と言われたので、
それもくれてやった。

すると、今度もだいぶ待たされた挙句、日本人女性が登場。
「あの〜、お客様のお名前でご指定の日時に予約がされていないのですが」
はぁ?
去年、電話で予約したんだよ。その時はタイ人のおねぃちゃんだったと思うけど。
オレだけでなく嫁さんの分も予約してるんだけど。
「すみません、でもとにかくウチのシステムに登録がないのです」
お前んちのシステムなんか知らねえよ。
そんな使えねぇシステム捨てちまえ。
役に立たねぇシステムをシステム呼ぶな。
・・・とは言わなかったのだが、しばらく相手は黙っていたので、言ってやった。


実は、去年受診するのに予約した際にも、似たようなことがあったのだ。
去年のときは、予約後しばらくしてから妻がどうやらその辺で生理が来そうだというので、
電話して、その時は日本人男性に受診日をずらしてもらったのだが、
行ってみたらタイ人女性にあなたは予約されていません、
と言われふざけるな、と怒鳴りつけたのだ。


それでも今年対応してくれた相手の担当者は「その日はいっぱいでして・・・」と続けたので、
怒ってしまった。もう、面倒くせえなあ・・・

私は、通常怒るということはしない。
なぜなら、怒る価値というものがあるからだ。
怒りとは本音であって、本音で話す価値のない相手に怒っても、怒りを安売りするだけだ。
怒りとは最終的には教育であって、怒った相手を更生させなければならないのだ。

というわけでこのときは怒った。
あのなぁ、だったら全通話を録音するぐらいのことしなさいよ、と。

それで相手は分かったのだろう。事実こういった。
「分かりました。ではお客様の診察券の番号をお教えください」
妻の分は手元になかったのだが、去年も一緒に受けており去年の受診日も言えたので
(食中毒を起こしていたので苦い思い出とともに記憶していた)、
妻の名前も先方の方から出てきた。

そしておかしかったことに、去年のやり取りもメモとして例のシステムとやらに残っているという。
これには笑ってしまった。まったく対策できていないではないか。
仮にも人の生命を預かる病院が、子供の使いと一緒である。
役に立たないシステムなど、百害あって一利なしだ。

とにかく先方は申し訳ありませんとのことで、同じ日で確約をしてくれた。
とりあえず時間は8時。
混雑しておりますので少々お待ちいただくかもしれません、の一言が気に入らなかったが。
あともう一つ気に入らなかったのは、申し込み表の書き込みや、検便は当日行われるのですね?
と聞かれた。当然だ。電話で予約しているのだから。
まるで、あんたが電話など使って予約するから間違えたのだと、責任転嫁したそうな口調だった。
ならば電話での予約受付は止めてしまえばいい。
効果のないシステムなど、廃止すべきだ。
それから、その他に気になる点・見てほしい点はないですね?との一言。
何でも、この病院の健康診断のプログラムも新しくなっているからとのこと、
これも、まるで忙しくてそんなことにかかずらっている暇はない、とでも言いたそうだった。
何なんだ、こいつは。


この病院は、域内有数の国際病院として高額医療費で有名だ。
出来が悪くても金をもらえるものだから、従業員も楽してナンボ、の世界なのだろう。
タイ人従業員など名を名乗りもしない。
最後に応対してくれた日本人女性は、最初と最後に名乗ったから、
医師を除いてやはり最初から日本人を頼った方が得策だろう。

或いは、最初に受診した14年のときは、何も問題なかったので、
窓口に直接出向いて予約した方がいいのかもしれない。
14年のときは、分からなかったのでそうしたのだ。


タイ人は、傾向としてモチベーションというか誇りというか、
とにかくそういうやる気とか責任感に類する資質が、極めて低い。

わが社の従業員ですらそうなので、恥ずかしくなってくる。
何度言っても給料分の働きしかしない。
要するに、仕事が好きではないのだ。

これは今のタイの政権のトップからしてそうだから、
一般市民に言っても無駄なのだが、見ていて不思議で仕方がない。


というわけで、この原因をタイの政治指導者層に求められるかどうか、考えてみよう。

現在のタイには、政党がない。
現在のタイで政治を担っているのは、

カナッ ラッサー クーム サゴッ ヘンチャー(略してコーソーチョー)
と呼ばれる組織だ。
これはどこから拾ってきたのか忘れたが、「平和と秩序のための全国協議会」と訳されているが、
直訳を試みれば

カナッ: グループとか学部のこと
     (ちなみに内閣はカナッ ラッタ モントー(コーロ−モー)という)
ラッサー: これは意味が広くて、保つとか維持するとか治すとか色々な意味がある
ーム サゴッ: 治安
ヘンチャー: 国立の

つまり、ぜんぜん違う訳になる。
まあそれはどうでもいいのだが、この組織の設立にあたって、
人材はどこから連れてきたのか知らないが、
大方軍政がいわゆる有識者とか知識人とやらを集めてきたに違いない。
とにかくろくでもない組織であることは間違いない。

私の妻など田舎の亡くなったお義父さんの遺産の土地を、
組織が変わってシステムが変わったから再登録に来いと、
遠いところまで何度も行かされた。

またしてもシステムである。


システムというものは、楽をしたいから作るのである。
しかし、楽をする理由が、社会を改善するという良心に基づかない限り、
本当に作った本人が楽をして終わりだ。
さらに、構築する人間が現場を見て人の痛みが分かる人間でないと、
今回挙げたような体たらくとなるわけだ。

組織という概念も同じである。
組織など苦肉の策でしかない。
所属する人間が全員優秀で、個々に成すべきことを心得ていれば、組織など不要だ。
そうではなくて、人間社会とは多様であり、
ああしろこうしろ言われなければできない人間もいるから、
組織を作ってあんたはこれをしなさい、と指示してやる必要があるのだ。
だが仕方がない。欠点のない人間などいないのだから。

この点において、あくまで日本人とタイ人に限って言えば、
日本人の方が断然優れていると断言できる。
なぜなら、タイには本屋がないのだ。
あっても、雑誌や旅行ガイドや料理の本ばかりだ。
小説や実用書など殆どない。

本というのは、知識や情報を得るためのものではない。
他人の考えを知るために、本を読むのだ。
旅行で見聞を広めることと同じで、
他人の考えを知ることで、違った世界を見ることになるのだ。
世の中に生きているのは、自分だけではないと。

例えば、タイ人が我々日本人から見て何かおかしなことをしていたとする。
しかし、彼らは自分たちの世界しか知らないから、妙だとは思わない。
我々は、タイにいて働いているから、彼らの常識が自分たちのものとは異なることを知っている。
だから、おかしいと感じるのであって、例えば我々がタイ人だったとしたら、
自分たちの行動を妙だと考えるだろうか?恐らく感じないだろう。
つまり、彼らにそれをやめさせたければ、彼らの視点に立って考えなければならない。
要するにその行為が彼らにとって絶対に必要なことであった場合、是正は困難である。

うちの嫁さんは雑巾をボロボロになるまで使うが、
我々日本人の目には不潔だし交換した方が良いと映るが、
彼女らにすれば、世の中には雑巾すら自分の服の端を代用するような恵まれない人たちがいるのに、
それはもったいないとかではなくて、まだ使えるものを処分するなど、大変に罰当たりな行為なのである。

この場合、ローカルニュースを見ているだけなのであれば、笑っておしまいである。
せいぜい嫁さん大事にしろよ、と。
但し、この地で仕事を続けるつもりなのであれば、このことを理解しているか否かは死活問題である。
他人の考えを知るのは重要だ、ということはこういうことである。


それで、こんな分不相応な報酬の病院に運よく就職できた婦女子など、
携帯電話ばかりいじくっているので、人と話が出来なくなり、
健康診断の予約など受けても、その電話の最中だけ例のシステムとやらを開いて、
終わればまた直ぐにインターネットに戻るから、入力を間違えたりするのだ。
要するに、彼らにとっては自分が一番であり、他人など価値がないのだ。

だから、はっきり言ってタイの実力者など、全然たいしたことはない。
現首相など、酔っぱらいの親父もいいところだ。
あれで元軍司令官だというのだから、最新鋭の戦闘機もショーで墜ちる@Aわけである。


普通の人間は、自らの存在価値を仕事を通して見出す。
仕事とは給料をもらって働くものだが、
それでもサラリーマンなら、雇い主は少なからず従業員に感謝するものだ。
だから、普通の人間なら、仕事に精を出すものなのである。
それが社会性というものであって、それがなければ社会は崩壊する。

簡単な理屈だと思うが、それでもタダで金をもらえると思えば、人間は堕落するものだ。

この病院も、そのうち大きな医療ミスでも起こして潰れるのではないかと心配だ。
もっとも、それこそこの国のことだから、どこかの有力者のひも付きで、
握りつぶされそうな気もするが・・・


受診当日、受付にてこのようなミスを繰り返さぬよう、
私がどの電話番号に問い合わせてくれたのか教えてほしい、と訊かれた。
誰が電話を受けて間違えたんだ!?と、
「うちのマーケティングにも言われている」とのこと。
知らねえよそんなこと。
そもそも日本人なのにわざわざ「まーけてぃんぐ」などという
ゲルマン民族の言葉を使って言葉の意味を濁す神経が気に食わない。

あんたが誰に何を言われようが、それはそっちの問題。
私は単に総合窓口に電話して取次ぎを頼んだだけで、
次からはここに電話してくれと健康診断窓口の直通電話番号をもらったが、
以前から電話は健康診断窓口に繋がっていて、
そこで要件を告げたあと間違いは起きているのだから、部内に原因があるのは明白であって、
これでは真の原因を突き止めたことにならないから、どうせまた間違えるだろう。
頑張ってちょうだい。


それで、健康診断の結果だが、
相変わらず二人ともコレステロールが高く、
(私の方が高い。妻は私の分のゆで卵を食べたりしているが、
運動・・・マラソンをしているのでその分低い) 年々上昇している。
私は菓子パンを控えた方が良さそうだ。
来年また上がっていたら、治療を受けた方が良いとのこと。
 
あと私は去年に引き続き胆石があって、
でも小さいから痛くなったら切って取り出せばいいとのこと。
(医師は日本人の女医だが実に簡単に言い捨てる)

それから肝臓にも何とかがあるのが今年見つかったそうだが、
これはあっても全然問題なくて、医師が自分にもあると言っていた。

 
妻も去年と同じく子宮にポリープがあり、
去年より小さくなっているが定期的に検査を受けた方がいいだろうとのこと。
 
あと乳房にもいくつかあって、殆どは問題ないのだが
今年新発見のひとつは、ちょっと怪しいので定期的に観察した方がいいだろうとのこと。

妻にはまだ心配事があって、盲腸の手術箇所が時折(年1回くらい)痛むのだが、
そんなのは何でもないわよ、もし本当に心配なら診察を受けなさい、と言われていた。 


こんなところか。
またコレステロールが高かったが、この晩は蟹の胡椒焼きを食べるのを
二人とも楽しみにしていたので、これは外せなかった。(笑


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