■2025年2月24日:謀略のカンバス
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原題:PORTRAIT OF AN UNKNOWN WOMAN (2022年アメリカ) |
著者:ダニエル・シルヴァ Daniel Silva /1960- アメリカ生 |
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文庫初版:2023年6月20日 ハーパーBOOKS | |
第2刷時価格: 1,460円 | |
巻数: 単巻 | |
品番:M・シ/1・12 | |
管理人読了日:2024年8月28日 | |
映画化:未 | |
映画題名:未 | |
映画主演俳優・女優:ー | |
日本語DVD化:ー |
長年イスラエルの諜報機関を務めてきたガブリエル・アロンが職を辞して引退した。
のほほんと余生を過ごすつもりだったガブリエルの元に、
画廊を経営する、過去の作品でも登場歴のあるジュリアンから、
絵の調査を依頼される。
ガブリエルは過去のつての助けを借りつつ調査を進めるうち、
ある巨大な贋作密売組織の存在を暴く。
昔、日本でも偽物を売る宝石商などがニュースになったとき、
わからないで買ったんだからいいじゃないかよ・・・と思ったものだが、
やはりそういうことではない。
とはいうものの、美術の世界は専門的過ぎて、
ガブリエルが相手をあぶり出していく手法など、理解が追い付かないところもあるのだが、
黒幕は驚くべき人物だった。
さらに、どんでん返しも、著者が言うくらいだから、
・・・そこそこのインパクトはあった。
そしてお馴染み、ケラーとコルシカの山羊とのやり取りの一幕もやはり笑える。
ところで次作も既に刊行されているが、また美術がらみの作品らしい。
ガブリエルはスパイから足を洗ったのだから仕方がないのだが、
今度ばかりは敬遠しようかと思っている。
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