■2012年3月14日:Fujitsu LIFEBOOK PH521 Review
MSI U270を甥っ子に売ってしまいスペアのノートが無くなってしまった。
パソコンは電気製品であり電気製品は壊れるものなので、スペアは必要だ。
まして仕事でも使うものなので、必要というより必須である。
Samsungもバッテリーの持ちが悪いし、
性能的にもイマイチなので新たにE-450ノートを買うことにした。
色々と検討した結果、富士通ということになった。
海外ではアルファベットで”Fujitsu”として知られる富士通。
タイではP3010があったが、搭載するのはシングル・コアCPUであるAthlon Neo MV-40であり、
価格も高いことから敬遠し、その後本機までタイではモバイル機は登場しなかった。
そんな折、次のBrazos 2.0までの繋ぎとしてPH521を試してみることにした。
海外で買う富士通マシンの実力を検証する。
購入時の模様はこちら
なお購入時(2/19)のタイ・バーツの為替レートは1THB = 約2.583円だった。
今はまただいぶ上がってしまっている。
天板。赤はメタリック塗装でよく見るとパール剤(シラリック?)の粒子が 荒いが、十分な見栄えだ。 単純な赤ではなく黒みがかっており、渋い色合いだ。 |
既にブラック・カラーは別のショップで目にしており、のっぺりしていて 格好悪いな、と考えていた。同様にwebで見るとレッド・カラーも ダサダサなのだが、実機を目にしたところ、 レッド・カラーは部分的に配色されたブラックが程よいアクセントとなり、 ブラック・モデルとは異なる好デザインに仕上がっている。 タッチパッドのスクロール機能はソフトウェア式だ。 クリック・ボタンはカチカチいう安っぽいヤツで、かなり固くて押しにくい。 |
本体前面。右手にマルチメディア・カードスロットがある。 写真では見えないが左側のLEDランプ類の下に無線LANのOF/OFF スイッチもある。 |
本体背面。 |
左側面。意外に厚みのあるデザインになっている。 ポートは左から電源ジャック、RGB、排気口、HDMI、USB2.0 x1。 |
右側面。ポートは イアホン、マイク、USB2.0 x2、LAN、セキュリティ・ロックが並ぶ。 |
本体背面。至ってシンプル。 | アクセス・パネルを開けたところ。メモリもHDDも非常に簡単に取り外せる。 |
標準で装備されているメモリ。サムソン製のDDR3-1333 CL-9 2GBだ。 | 増設用に購入した、同じくDDR3-1333 CL-9 2GBの こちらはKingston製のメモリ。何故2枚あるのかはこちらを参照 |
【 スペック 】
・モデル: L0PH521THE0100042(レッド・カラー)
・VISION区分: E2
・CPU: AMD E-450 Socket FT1 Bobcat core 1.65GHz/L2=512KBx2/18W
・memory:
標準: SAMSUNG PC3-10600 (DDR3-1333) CL-9 2GBx1 200pin SO-DIMM Single Channel
追加: Kingston PC3-10600 (DDR3-1333) CL-9 2GBx1 200pin SO-DIMM Single Channel
・Chipset: AMD A50M FCH (Fusion Controller Hub)
・液晶: 11.6"(1366x768pixel) (つるぴか)
・Video: Radeon HD 6320 (integrated)
・HDD: Seagate Momentus ST9500325AS 総容量500GB/Cache 8MB
(実質容量465GB) SATA 3Gb/秒 5400rpm 2.5inch
・光学ドライブ: 無し
・Sound: Realtek High Definition Audio
・LAN: Realtek RTL8168 PCIe接続
・WLAN: Atheros AR9002WB-1NG IEEE 802.11 b/g/n
・Bluetooth: Atheros製 V2.1+EDR
・Modem:
無し
・指紋認証装置: 無し
・マルチカードリーダー: USB2.0接続
・ports/slots: アナログRGB port(ミニD-sub15ピン)/USB2.0 x3
/ExpressCard: 無し
HDMIports: 1
・その他: webカメラ、マイク
・OS: DOS
・質量: 約1.5kg
・バッテリ: 6cell
・バッテリ駆動時間: 実質5時間(実測)
【 価格(VAT(付加税)7%込み) 】
13,500THB (現金の場合) 約34,871円(OS抜き)
もしこれに日本語OSとOfficeを入れて、日本で販売されているPH50/Eと同じ仕様にしたら、
日本で買うより高くなるかもしれない。
【 インストール 】
◎WindowsとOfficeのライセンス認証の件
Windowsのインストールは父にあげたideapadに入れておいたW7 x32の英語版を、
父は日本語版を持っているので要らないよ、ということで引き取ってきたものを入れた。
例によってプロダクション・コードを認識しなかったので、
電話でマイクロソフトの石井さんから新しいコードを教えてもらった。
(最近は電話で直接オペレーターが新しいコードを伝えるようにしているようである)
大変感じの良い女性だった。
さらにOfficeも別の日にインストールしようとしたところ、「インストール可能な規定回数を超えている」
とのような趣旨のメッセージが表示され、マイクロソフトに電話し、確認IDの入力を求められた。
電話をしてみると、なんと今回も石井さんだった。
はて、この日は日曜の午前中で、前回電話した時は土曜の深夜だったと思うのだが。
相当な過密勤務なのかもしれない。
Officeのインストールではやや不可解な点があったので、
親密を深めるためにも丁度良かったので色々とお話を伺った。
それは次のようなものである。
・「Office Home and Business 2010」の単体パッケージ版は
デスクトップPCとノートPC各1台ずつか、2台のノートPCにインストール可能とのこと。
・私は今までWindowsもOfficeも新しいマシンにインストールすると自動的に前のパソコンの
ライセンス登録は抹消されるものと思っていたのだが、そのような機能は無いらしい。
・アンインストールを行えば、その情報はインターネットを通じて送信されるので、
以前のマシンに入っているものはもう使わない、という場合はそのような措置を行って欲しい。
要するに、コンピューターを切り替えて使い続ける限りは、OSやソフトも同様に継続使用が可能になる仕組みだ。
本機は店で購入した際の中身確認にて、ドライバCDの類が無かった。
富士通は日本だと未だにリカバリ・ディスクを添付しているようなメーカーなのに、
そんなアホな、と呆けていると店員がすかさずこう言った。
「ああ、富士通は全てダウンロードしなければならないんですよ」
Fujitsu Thaiのサイトからドライバ類をダウンロードしようとしたところ、予想に反して64bit版の
ダウンロードメニューしか無く、32bitと両対応のものもあったが、
LANとSynapticsのタッチパッドのドライバーは64bitのみしかなかった。
USB2.0駆動のマルチメディア・カードスロットのドライバ等はOSインストールの過程で
勝手にドライバが入って来たが、上述の2つのドライバはどうやら自分で探すしかなさそうだった。
富士通の日本のサイトにはそんなものは置いてなく、型番自動認識でも本機は認識されなかった。
そこで、LANのドライバはコンポーネントのプロファイルを探っていくとどうやらRTL8168らしかったので、
Realtekのサイトから手に入れた。Synapticのドライバとユーティリティは比較的直ぐに見つかった。
結局日本メーカー製のマシンにありがちな余計なソフトが入らなかったので、
かえって良かったかもしれない。
外国での富士通のマシン購入時は要注意だ。
「Fn」+ファンクション・キーの輝度調節や音量調節はソフトウェアを入れなくても
最初から機能するので心配ない。
【 性能 】
32bit OSのため、増設したにもかかわらず使用可能なメモリは2.62GBとのこと。
まあ490THBだったからいいだろう。
Windows 7のWindows エクスペリエンス インデックスの評価点
3D MARKのスコア
06:2691
11:P332
<3D MARK 06 SCOREの総合結果はこちら>
<3D MARK
11 SCOREの総合結果はこちら>
メモリを増やしたからかどうかは知らないが、ideapad S205-59313776より少しだけ性能は上だ。
バッテリー性能を調べてみた。
バッテリー駆動にてweb利用1時間でバッテリー残量は94%→74%に減っていた。
つまり、バッテリーの最大持続時間は5時間ということだ。
私の場合コンピューターは持ち帰っているのだが、外部接続モニターを外して翌日また付け直す度に、
「AMD VISION Engine Control Center」で呼び出さないと信号が行かない点は、取りも直さず不便だ。
馴染みのある外装箱。 | コンピューター本体は丈夫でかなり上質そうな布に包まれていた。 |
ACアダプターのブラグは日本と同じ二股だが、ACアダプターそのものは やや大型だ。 |
オマケのガラクタ類 |
【 まとめ 】
冒頭にあるようにタイで購入した富士通マシンを簡単に評価してみたが、
まあ値段そこそこのスペックであると考える。
値段だけで考えればlenovoの方がずっと安いのだが、本機はデザインも良いし、
SONYあたりの同レベル機よりはまだちょっぴり安い。
似たようなカテゴリのマシンを探していて、どれにしようか迷っているんだけど、
という方はパッと見たときのデザインだけで本機を選んでも損はしないだろう。
よほど高い高性能機でない限り、ノートパソコンのデザインというのは重要だ。
意外と第一印象で「あれ、ん、まあいいか」と選んでしまって後々失敗したなあ、と感じることは多い。
そうした視点で見た場合、Fujitsu PH521は値段の割になかなかいい線行っていると思う。
オマケ
ん〜、何かな?
関連記事:
■2012年3月8日:DDR3-2133メモリを追加購入(パンティップ・プラザ)
■2012年2月28日:Central
RamaIIをパトロール
■2012年1月30日:【 更新 】AMD
"Brazos"プラットフォームを搭載する1.5kg以下のノートを一挙比較
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