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■2013年7月1日:acer Aspire V5-122P Review

何やら1年ぶり(いやそれ以上か)のノート購入となった。
新型APU/CPUであるTemash/Jaguarとしては初の製品である、acer Aspire V5-122Pを紹介する。

Malaysia出張の出発当日、会社に行く前にCentral RamaIIに寄って購入した。
同デパート内のJIB COMPUTERでもBanana ITでもどちらでも売っていたのだが、
JIBはAO522購入の際やたらと待たされた記憶があるので、今回はBananaの方で購入した。

「どのような用途にお使いですか?」と訊かれ、時間が無いのでその店員を睨み付けると、
「んなことはお前に訊かれるまでもねぇよ」とでも顔に書いてあったのか
店員は「すみません直ぐお持ちします」と言って去っていった。

同店では予想に反して直ぐに品物を用意してくれた。

さらにこの店員は「当モデルはタッチパネルを採用しておりスクリーンに触れる機会が
多くなるので、画面には保護フィルムの貼付をお勧めします」
と金額を告げずにもっともらしい説明をしてきたので、その代物は幾らか、
と訊くと400THB(1,200円ちょい)だと言う。
そんな高ぇものは要らねぇ

外観 クリックして拡大 背面。
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左側面。セキュリティ・ロックの他に
USB3.0、Mini Display Port、
SD CARD slotが並ぶ。
acerロゴ部。本機は美しい
ヘアラインがあしらわれているが、
塗装というより箔のIn-Moldだろう。
天面。
液晶パネルのヒンジはやや固い。
本機はタッチパネル式なので、
ちょっとやそっとの力で傾かない
ようにしてあるのだろう。
右側面。電源ボタン、イアフォン
ジャック、USB2.0と電源ジャックが
ある。電源ボタンは頗る扱い
にくい。何故こんなところに
設置されているのか理解できない。
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AMDステッカー。
ダサイ。
あまりみすぼらしいのでPhenom II
でも貼ってやろうかと考えている。
タッチパッドは押すと沈むようになっており、左右どちらかに
押すことによって左クリックと右クリックを兼ねる。ただ少々敏感すぎる。
タッチパネル操作がメトロUIのみでなくデスクトップ画面でも行えるのは
ビックリした。W8のタッチ機能というのは、あくまでメトロUI画面のみでの
子供騙しの機能と思い込んでいたので、これは驚きだった。
エクセルのセルの幅の調節などはマウスがないとキツイが、
総合的にはマウスが無くてもタッチパネルと
タッチパッドだけで(もちろんキーボードも)操作できる。
これによりマシンそのものの性能は低いのだが操作面で
スピードを挽回することができる。
F6キーの上辺りにある小さな穴はマイク。
液晶パネルはつるピカなので、少し光の映り込みが眩しい。
スペック表記。
無線LANのON/OFFスイッチはない。
Fn+ファンクションキーで無線のマークがあるが、
これはAirplane modeのボタンだ。
クリックして拡大 前面。ポート類は無し。
裏面。
バッテリーは内蔵式であり、脱着の必要はない。
底面カバーにアクセルパネルは無いが、
メモリ 4GB/HDD 500GBを備えていれば、
空ける必要もないだろう。
ワランティ・ステッカーの下にはビス穴がありそうだった。
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【 スペック 】

・モデル: Aspire V5-122P-42154G50nss(シルバー)
・APU: Temash
・CPU: AMD A4-1250 Socket huh? Jaguar core 1.0GHz/L2=512KBx2/9W
・memory: Kingston PC3-12800 (DDR3-1600) CL-11 4GBx1? 200pin SO-DIMM Single Channel
・Chipset: AMD A55/A60M FCH (Fusion Controller Hub)
・液晶: 11.6"(1366x768pixel) (つるぴか) Touch Panel搭載
・Video: Radeon HD 8210 (integrated)
・HDD: Western Digital Scorpio WD5000LPVX-22V0TT0 総容量500GB/Cache 8MB
     (実質容量450GB) SATA 6Gb/秒 5400rpm 2.5inch (t = 7mm)
     パーティション:1ドライブのみ、実質容量が少ないが残りはリカバリー・エリアと推測される。
     HDDのパーティションがCドライブしかなく、ファイルのドラッグが
     コピーではなく全て移動になってしまい少々不便だが仕方がない。
・光学ドライブ: 無し
・Sound: Realtek High Definition Audio
・LAN: 無し
・WLAN: Qualcomm AR956x IEEE 802.11 b/g/n
・Bluetooth: Qualcomm製 Atheros 詳細不明
・Modem: 無し
・指紋認証装置: 無し
・マルチカードリーダー: USB2.0接続、SD Cardのみ
・ports/slots: Mini Display Port x 1/USB3.0 x1/USB2.0 x1
         アナログRGB port(ミニD-sub15ピン): 無し/HDMIports: 無し/ExpressCard: 無し
・その他: webカメラ、マイク
・OS: Windows 8 x64bit 英語版
・質量: 約1.38kg
・バッテリ: 3cell
・バッテリ駆動時間: 4.5時間

APUは日本で販売されているモデルと異なるが、これは日本市場の方が金があるので
より高性能なAPUを搭載している(価格も高い)というより、
APUの数が足りなかったのでそのように分けたのではないだろうか。


【 価格(VAT(付加税)7%込み) 】

14,900THB = 47,699円(クレジットカード使用手数料込み)
この日(6/16)のタイバーツの為替レートは1THB = 約3.09円だった。

パンティップ・プラザに行けば数百バーツは値引きしてくれるだろう。
売れているのかマネをされたのか不明だが、私が購入した直後、別の女性も本機を購入していた。
acerから紹介料金を貰うべきだろう。


【 クイックスタート・ガイド?? 】

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最初に起動した画面。
メーカー製PCらしく言語選択画面で
日本語を選択できる。
一般的なシステム・メニューの
言語は英語だが、メトロUIの
アプリは日本語版になる。
ニュースも日本語で読める。
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タスクバーやアプリケーションの
メニュー・バーがaeroのように
透ける演出がされている。
Recoveryユーティリティの画面。
Recoveryメディアの作成は必須だ。
上写真の画面のメニューから
”デフォルトイメージバックアップの
作成”を選ぶと・・・
何と16GBのフラッシュ・ドライブを
差し込めという(その下の"ドライバ
とアプリケーション"はDVDで可)。
これは非常識だ。そんな容量の
フラッシュ・ドライブは
持っていなかったのでわざわざ
買ってきた。作成に要する時間は
1〜2時間だった。BIOS画面で
フラッシュドライブをboot指定
することにより、作成したドライブ
からリカバリーメニューを開ける。
何でスクリーンキャプチャしないでわざわざ写真なんか撮っているのだと
思われるかもしれないが、マレーシアでホテルに戻った後、
待ちきれなくて開封していじっていたのだ。


【 性能 】

Windows エクスペリエンス インデックスのスコア

このスコアはProcessorの数値が明らかにE-350/450より劣る。だがC-50よりは上だ。
Memoryの数値も危なっかしい(MSIのU270もやけに低かった)。
要するにE-350/450とC-50のあいのこなのだろうが、どの道低いことに変わりはないので、結局似たようなものだろう。

3D MARKのスコア
06:2211
11:P347

<3D MARK 06 SCOREの総合結果はこちら
<3D MARK 11 SCOREの総合結果はこちら

06のスコア
E-450と比較するとやはり見劣りする。E-350と比べてもA4-1250の方が下だ。
ここはやはり同じクロックであるC-50と比較してやらないと酷というもの。
その見方によれば、格段の進歩を遂げている。

11のスコア
一瞬数値だけ見てげろげろ、最低っと思ったが後で過去モデルと比較するとしっかりUPしていた。


Windows 8は起動が早いというが、本機はそんなことはない。
当たり前のように起動は遅い。30秒くらい掛かっているのではないだろうか。
元々、起動など早かろうがスピーディだろうが作業に掛かる前の話だけであり、問題ではないのだ。

電源を入れれば分かるが、はっきり言ってかなり挙動が遅い。
何かアプリケーションを起動すると、必ず一呼吸おいてから起動する。
さらに何かしている最中にホット・キーでエクスプローラーを起動しようとすると、
出てこないので何回か押すと、数歩遅れて複数窓が開くような有様だ。

・・・と思っていたのだが、国内メーカー製のパソコンほどではないが、
お決まりのてんこ盛りゴミソフトを片っ端から削除したところ、この症状はかなり改善された。
ただやはりエクセルで大きなファイルを開いたりしたときに、E-350/450マシンよりもたつくようだ。
しかしながら んー、といつまでも固まってしまうようなことはなく、待っていれば大抵どんなものでも
最後には開くことが出来た。この辺は新型ゆえの意地が見えたような気がした。


それまで使っていたideapad S205-59313776からデータを移す際、エクセルやメール等のデータ
約35GBをLANでちんたら転送していた。丸一日掛かっても未だ終わっていなかった。
一方、デスクトップから写真・動画やらを転送するのは、200GBを超えていたにもかかわらず、
さっさと終わってしまった。イライラしてV5-122Pの画面を撫でていると、何を血迷ったのかコピー窓を閉じてしまった。
途方に暮れつつデスクトップに落とすのは終わっていたので、
今度はデスクトップから転送させたが、やはり1日掛かるとの予想窓が。オイオイ・・・

このときふと閃きがあり、良くあるHDDをUSB2.0で直結する仕掛けを使ってみることにした。
ダメ元でえっちらおっちらデスクトップのHDDを引っこ抜き、V5-122Pに接続・・・
なんと、2〜3時間で終わってしまった。USB2.0さまさまだが、LANよりUSB2.0の方が早いとは知らなかった。


バッテリ性能についても調査した。電源ケーブルを引っこ抜き、エクセルやらブラウザやらHPBやらを
ごちゃごちゃといじって1時間ばかり過ごした。そしてバッテリーのインジケーターを確認したところ、
バッテリー残量は98%から80%まで減っていた。この計算によれば5時間以上使える計算だ。
公称持続時間の4.5hというのは何を元に算出したのか不明だが、これ位持てば十分だろう。
要はバッテリーに頼るのではなく、あくまで緊急用という心構えでいることが重要だ。


【 付属品 】

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外装箱。 付属のポーチ。 電源ケーブル。電源の口金は
最初だけかもしれないが
差し込みにくい。
上は付属のMini Display Port→
D-subへの変換ケーブル。
下は別に持っていたMini〜→DVI
への変換ケーブルだが、
さらにこれにDVI→D-subアダプタを
かませたところ、上手く
いかなかった。上の標準の
ケーブルで接続はできたが、
どのモニタで試しても本機で
接続するとやや文字が
ねぼけるようだった。リフレッシュ・
レートの問題と考えたがリフレッシュ
・レートの値は固定で
調整できなかった。
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お約束の店が寄越すオマケ。
思い付く限りありとあらゆる
ガラクタを袋詰めしている。
重量を実測した。
1.3〜1.4kgと数回チラチラ動いた
挙句、1.4kgで落ち着いた。
このヘルスメーターも
何年使っていることやら・・・
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内容物の確認はメンテナンス・コーナーの若いあんちゃんが
見てくれたが、USB変換式のLANアダプタは付属していなかったので、
そのようなものは無いか訊いたところ、
そんなものは有りませんと言われた。
何でだよ、パンティップなら売ってるぜ、と告げたところ
「パンティップなら何でも売ってまさあね、旦那」と言われた。
冗談ではない。パンティップに行かなくても済むように
わざわざこんなところで買っているのだから、
そのくらい売っていないようでは困る。
私はこういった大手店では売っていないものと考え、
もっと小さなガラクタ屋に向かった(上写真)。
すると案の定、数秒で目当てのものを探し当てた。
これがそのUSB2.0/LANアダプタ。
250THB。
ドライバCDがむき出しで
入っていたが、
このドライバCDを使うことなく
自動でドライバがあたった。
ちなみにこれによるLAN接続は、
通常のLAN接続と比べて
格段に遅い。


さて、本機に過度の期待を寄せるのは禁物だ。
元より、性能などスペックを見れば実力のほどは明らかだ。
あくまで5万円以下の買い物であり、最近良い値段で売っているタブレットでは
出来ないことを行える手軽なマシンとして考えるべきである。

だがさほど心配する必要はない。V5-122Pは見掛けによらず結構軽快に動く。
もちろん、デスクトップと比較してはならない。それは、別種のものである。

従来のEシリーズよりほんの少し軽く、薄いマシン(寸法も他のAMD 11.6"サイズマシンよりやや小さい)として、
タイでは初となるタッチパネル搭載AMDプラットフォーム・マシンである本機の登場を、諸手を振るって歓迎したい。

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なんと、Acerより既にAMD Jaguarを搭載するノートが販売されていた。場所はCentral RamaIIである。Brazosの時もAcerが一番手だった。■2013年6月10日:【緊急速報】AcerよりJaguar搭載ノートが発売(Central RamaII)

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