■2013年7月1日:acer Aspire V5-122P Review
何やら1年ぶり(いやそれ以上か)のノート購入となった。
新型APU/CPUであるTemash/Jaguarとしては初の製品である、acer Aspire V5-122Pを紹介する。
Malaysia出張の出発当日、会社に行く前にCentral RamaIIに寄って購入した。
同デパート内のJIB COMPUTERでもBanana ITでもどちらでも売っていたのだが、
JIBはAO522購入の際やたらと待たされた記憶があるので、今回はBananaの方で購入した。
「どのような用途にお使いですか?」と訊かれ、時間が無いのでその店員を睨み付けると、
「んなことはお前に訊かれるまでもねぇよ」とでも顔に書いてあったのか
店員は「すみません直ぐお持ちします」と言って去っていった。
同店では予想に反して直ぐに品物を用意してくれた。
さらにこの店員は「当モデルはタッチパネルを採用しておりスクリーンに触れる機会が
多くなるので、画面には保護フィルムの貼付をお勧めします」
と金額を告げずにもっともらしい説明をしてきたので、その代物は幾らか、
と訊くと400THB(1,200円ちょい)だと言う。
そんな高ぇものは要らねぇ。
【 スペック 】
・モデル: Aspire V5-122P-42154G50nss(シルバー)
・APU: Temash
・CPU: AMD A4-1250 Socket huh? Jaguar core 1.0GHz/L2=512KBx2/9W
・memory: Kingston PC3-12800 (DDR3-1600) CL-11 4GBx1? 200pin SO-DIMM Single
Channel
・Chipset: AMD A55/A60M FCH (Fusion Controller Hub)
・液晶: 11.6"(1366x768pixel) (つるぴか) Touch Panel搭載
・Video: Radeon HD 8210 (integrated)
・HDD: Western Digital Scorpio WD5000LPVX-22V0TT0 総容量500GB/Cache 8MB
(実質容量450GB) SATA 6Gb/秒 5400rpm 2.5inch (t = 7mm)
パーティション:1ドライブのみ、実質容量が少ないが残りはリカバリー・エリアと推測される。
HDDのパーティションがCドライブしかなく、ファイルのドラッグが
コピーではなく全て移動になってしまい少々不便だが仕方がない。
・光学ドライブ: 無し
・Sound: Realtek High Definition Audio
・LAN: 無し
・WLAN: Qualcomm AR956x IEEE 802.11 b/g/n
・Bluetooth: Qualcomm製 Atheros 詳細不明
・Modem:
無し
・指紋認証装置: 無し
・マルチカードリーダー: USB2.0接続、SD Cardのみ
・ports/slots: Mini Display Port x 1/USB3.0 x1/USB2.0 x1
アナログRGB port(ミニD-sub15ピン): 無し/HDMIports: 無し/ExpressCard: 無し
・その他: webカメラ、マイク
・OS: Windows 8 x64bit 英語版
・質量: 約1.38kg
・バッテリ: 3cell
・バッテリ駆動時間: 4.5時間
APUは日本で販売されているモデルと異なるが、これは日本市場の方が金があるので
より高性能なAPUを搭載している(価格も高い)というより、
APUの数が足りなかったのでそのように分けたのではないだろうか。
【 価格(VAT(付加税)7%込み) 】
14,900THB = 47,699円(クレジットカード使用手数料込み)
この日(6/16)のタイバーツの為替レートは1THB = 約3.09円だった。
パンティップ・プラザに行けば数百バーツは値引きしてくれるだろう。
売れているのかマネをされたのか不明だが、私が購入した直後、別の女性も本機を購入していた。
acerから紹介料金を貰うべきだろう。
【 クイックスタート・ガイド?? 】
最初に起動した画面。 メーカー製PCらしく言語選択画面で 日本語を選択できる。 |
一般的なシステム・メニューの 言語は英語だが、メトロUIの アプリは日本語版になる。 |
ニュースも日本語で読める。 |
タスクバーやアプリケーションの メニュー・バーがaeroのように 透ける演出がされている。 |
Recoveryユーティリティの画面。 Recoveryメディアの作成は必須だ。 上写真の画面のメニューから ”デフォルトイメージバックアップの 作成”を選ぶと・・・ |
何と16GBのフラッシュ・ドライブを 差し込めという(その下の"ドライバ とアプリケーション"はDVDで可)。 これは非常識だ。そんな容量の フラッシュ・ドライブは 持っていなかったのでわざわざ 買ってきた。作成に要する時間は 1〜2時間だった。BIOS画面で フラッシュドライブをboot指定 することにより、作成したドライブ からリカバリーメニューを開ける。 |
何でスクリーンキャプチャしないでわざわざ写真なんか撮っているのだと 思われるかもしれないが、マレーシアでホテルに戻った後、 待ちきれなくて開封していじっていたのだ。 |
【 性能 】
Windows エクスペリエンス インデックスのスコア
このスコアはProcessorの数値が明らかにE-350/450より劣る。だがC-50よりは上だ。
Memoryの数値も危なっかしい(MSIのU270もやけに低かった)。
要するにE-350/450とC-50のあいのこなのだろうが、どの道低いことに変わりはないので、結局似たようなものだろう。
3D MARKのスコア
06:2211
11:P347
<3D MARK 06 SCOREの総合結果はこちら>
<3D MARK
11 SCOREの総合結果はこちら>
06のスコア
E-450と比較するとやはり見劣りする。E-350と比べてもA4-1250の方が下だ。
ここはやはり同じクロックであるC-50と比較してやらないと酷というもの。
その見方によれば、格段の進歩を遂げている。
11のスコア
一瞬数値だけ見てげろげろ、最低っと思ったが後で過去モデルと比較するとしっかりUPしていた。
Windows 8は起動が早いというが、本機はそんなことはない。
当たり前のように起動は遅い。30秒くらい掛かっているのではないだろうか。
元々、起動など早かろうがスピーディだろうが作業に掛かる前の話だけであり、問題ではないのだ。
電源を入れれば分かるが、はっきり言ってかなり挙動が遅い。
何かアプリケーションを起動すると、必ず一呼吸おいてから起動する。
さらに何かしている最中にホット・キーでエクスプローラーを起動しようとすると、
出てこないので何回か押すと、数歩遅れて複数窓が開くような有様だ。
・・・と思っていたのだが、国内メーカー製のパソコンほどではないが、
お決まりのてんこ盛りゴミソフトを片っ端から削除したところ、この症状はかなり改善された。
ただやはりエクセルで大きなファイルを開いたりしたときに、E-350/450マシンよりもたつくようだ。
しかしながら んー、といつまでも固まってしまうようなことはなく、待っていれば大抵どんなものでも
最後には開くことが出来た。この辺は新型ゆえの意地が見えたような気がした。
それまで使っていたideapad S205-59313776からデータを移す際、エクセルやメール等のデータ
約35GBをLANでちんたら転送していた。丸一日掛かっても未だ終わっていなかった。
一方、デスクトップから写真・動画やらを転送するのは、200GBを超えていたにもかかわらず、
さっさと終わってしまった。イライラしてV5-122Pの画面を撫でていると、何を血迷ったのかコピー窓を閉じてしまった。
途方に暮れつつデスクトップに落とすのは終わっていたので、
今度はデスクトップから転送させたが、やはり1日掛かるとの予想窓が。オイオイ・・・
このときふと閃きがあり、良くあるHDDをUSB2.0で直結する仕掛けを使ってみることにした。
ダメ元でえっちらおっちらデスクトップのHDDを引っこ抜き、V5-122Pに接続・・・
なんと、2〜3時間で終わってしまった。USB2.0さまさまだが、LANよりUSB2.0の方が早いとは知らなかった。
バッテリ性能についても調査した。電源ケーブルを引っこ抜き、エクセルやらブラウザやらHPBやらを
ごちゃごちゃといじって1時間ばかり過ごした。そしてバッテリーのインジケーターを確認したところ、
バッテリー残量は98%から80%まで減っていた。この計算によれば5時間以上使える計算だ。
公称持続時間の4.5hというのは何を元に算出したのか不明だが、これ位持てば十分だろう。
要はバッテリーに頼るのではなく、あくまで緊急用という心構えでいることが重要だ。
【 付属品 】
外装箱。 | 付属のポーチ。 | 電源ケーブル。電源の口金は 最初だけかもしれないが 差し込みにくい。 |
上は付属のMini Display Port→ D-subへの変換ケーブル。 下は別に持っていたMini〜→DVI への変換ケーブルだが、 さらにこれにDVI→D-subアダプタを かませたところ、上手く いかなかった。上の標準の ケーブルで接続はできたが、 どのモニタで試しても本機で 接続するとやや文字が ねぼけるようだった。リフレッシュ・ レートの問題と考えたがリフレッシュ ・レートの値は固定で 調整できなかった。 |
お約束の店が寄越すオマケ。 思い付く限りありとあらゆる ガラクタを袋詰めしている。 |
重量を実測した。 1.3〜1.4kgと数回チラチラ動いた 挙句、1.4kgで落ち着いた。 このヘルスメーターも 何年使っていることやら・・・ |
||
内容物の確認はメンテナンス・コーナーの若いあんちゃんが 見てくれたが、USB変換式のLANアダプタは付属していなかったので、 そのようなものは無いか訊いたところ、 そんなものは有りませんと言われた。 何でだよ、パンティップなら売ってるぜ、と告げたところ 「パンティップなら何でも売ってまさあね、旦那」と言われた。 冗談ではない。パンティップに行かなくても済むように わざわざこんなところで買っているのだから、 そのくらい売っていないようでは困る。 私はこういった大手店では売っていないものと考え、 もっと小さなガラクタ屋に向かった(上写真)。 すると案の定、数秒で目当てのものを探し当てた。 |
これがそのUSB2.0/LANアダプタ。 250THB。 ドライバCDがむき出しで 入っていたが、 このドライバCDを使うことなく 自動でドライバがあたった。 ちなみにこれによるLAN接続は、 通常のLAN接続と比べて 格段に遅い。 |
さて、本機に過度の期待を寄せるのは禁物だ。
元より、性能などスペックを見れば実力のほどは明らかだ。
あくまで5万円以下の買い物であり、最近良い値段で売っているタブレットでは
出来ないことを行える手軽なマシンとして考えるべきである。
だがさほど心配する必要はない。V5-122Pは見掛けによらず結構軽快に動く。
もちろん、デスクトップと比較してはならない。それは、別種のものである。
従来のEシリーズよりほんの少し軽く、薄いマシン(寸法も他のAMD 11.6"サイズマシンよりやや小さい)として、
タイでは初となるタッチパネル搭載AMDプラットフォーム・マシンである本機の登場を、諸手を振るって歓迎したい。
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