湯ヶ島 2023年5月3〜5日
わさびが嫌いな日本人はいないと思うが、
日本食好きなタイ人である私の妻も当然わさびは好きなので、
車を持っていない上に運転もできない私だ(若いころは運転していた)、
わさび田まで見せられるとは思っていなかったが、
生わさびを売っているところは見せたいと考えていた。
google mapの伊豆半島で”わさび”と検索した付近の宿を探して、
旅行に行くことにした。
予約したのは1月だった。
往路 | ||||
出発はもちろん、 オレ達の下溝駅だ。 9:35の電車に乗る。 インターネットで調べたところ、 海老名で小田急線に 乗り換えるより、相模線で茅ヶ崎まで 行ってしまった方が速いらしかった。 |
間に長期間海外赴任していたとはいえ、 この辺に40年以上住んでいたにもかかわらず、 相模線で茅ヶ崎まで行ったことなどなかった。 茅ヶ崎で東海道線に乗り換えて、熱海まで行く。 |
熱海で同じ東海道線の沼津方面に 乗り換える。 GWのことゆえ、東海道線は 混んでいてろくに座れない。 |
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私は新幹線は嫌いである。味も素っ気もないからだ。 休日くらい急ぎたくない。 |
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三島駅には11時半頃到着。 ここはTOICAといって、 SUICAは使えない。 元々SUICAの残額が 少なかったので、清算時にチャージ しようと考えていたのだが、 現金で生産する羽目に。 |
三島駅。 すごい人出だ。 |
駅を出て左手、アジフライが 目当てでこの店に来たが、 並んでいたので断念。 反対側の出口にも同じ店が あるはずなのだが、駅経由では 改札を抜けないと行かれず、 駅を回り込むとかなり遠いようだった。 |
そこで、逆方向に進む。 | |
駅舎を通過したところ。 | ここ、「IPPIN plus」 開店は12時とのことで少し待つ。 |
夜はBARのようなところに なるらしい。 |
アジフライ定食 | |
とんかつ定食。どっちがどっちだか 忘れたが、\780と\890だった。 リーズナブルな上においしかった。 |
三島から富士山が見えた。 まだ雪が残っていて、 頂上左端の建物まで見える。 |
伊豆箱根鉄道に乗車後の撮影。 | 修善寺駅に到着。 | |
河口湖駅もそうだったが、鉄道だの温泉だの、いちいちアニメ化する神経の 理解に苦しむ。最近では、市だの地方税だのもイメージキャラクターなど 意味の分からないことをやっている。そんなことに無駄な労力を かけるくらいなら、税率を下げろと言いたい。 もっと建設的なことを言うなら、くだらないアニメの考案より、 庚申塔の保全にでも力を尽くしたらどうだろう。 |
土産物屋。 | 寿司屋まである。 | ||
修善寺の駅前。 河口湖同様にタクシーは 見当たらなかったが、 到着が早かったので ぶらぶらしている間に来た。 |
駅前の土産物屋でわさび豆を買う。 \324で、しっかりわさびの味がした。 生わさびはないのかと訊いたところ、 午前中で売り切れたとのこと。 しかも、毎日収穫に行くわけではないらしい。 |
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宿(湯ヶ島たつた) | ||||
宿には20分くらいで到着。14時半だった。チェックインは15時なので、 ロビーで少し待つ。タクシー料金は 往路 \4,400 復路 \4,390 だった。もちろんカードが使えた。 |
ロビー。 ここの弱点は朝食も夕食も コーヒーが出てこないところで、 ロビーで注文できるようなのだが、 \550と書いてあったので やめておいた。 |
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この旅館の従業員には バングラ系っぽい外国人がいて、 通じているのか通じていないのか いまいち分らないのだが、 チェックアウトまでこなしていた。 |
土産物はあまりない。 貸出有料と無料の浴衣がある。 |
館内見取り図。QRコードを 電話でスキャンすると、 貸切風呂の 空き状況がわかる。 (鍵を閉めると使用中となる) |
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宿からの眺め | ギャラリーに七福神の像のほか、やたら古いものが置いてある。 全体の写真は、ボケてしまって不採用。 |
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貸切風呂「流星」と「月下美人」の 待合室 |
流星 これはさすがに入らんだろう... 恥ずかしいというより、みっともない。 |
月下美人。 | ||
熱すぎて私は入れなかった。 | 「かぐやの湯」「森のこみち」は屋外。 | ここがかぐやの湯。 | ||
この風呂は最高だった。 | 続けて森のこみち。 | 石造りのこの風呂も最高だった。 | 月曜日のみ営業のカフェ。 | |
客室 |
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一泊一人 \ 30,800(税込み) 朝・夕食付 WIFIは全館共通でよく通じた。 私の電話はSIMはauなのだが、 携帯ネットワークが繋がらなかった。 修善寺まで戻ると 使えるようになった。 |
鍵は鹿の角らしい。 | 木の匂いがする、素敵な部屋だ。 | ||
風呂のお湯は温泉の湯らしい。 そういえば、風呂場は 硫黄ではないが 鉱物っぽい匂いがした。 |
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和菓子の差し入れは毎日補充されるらしい。 お茶はあるがコーヒーはない。 紅茶はロビーにティー・バッグが置いてある。 |
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冷蔵庫は空。 | アメニティはセットになっている。 | |||
浴衣は、\500で着付けてもらえる。 妻はインターネットと格闘した結果、分らず、結局やってもらった。 ただ、二日目は自力でできていた。 |
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窓の外の景色。新緑が美しい。 | ||||
食事 | ||||
食事は地下の川床へ。 | 食堂の景色 | |||
初日の夕食。 | ||||
茶碗蒸し。 タケノコが載っている。 |
わさび鍋。絶品。 | 真鯛だか目鯛と野菜の天ぷら。 うまかった。 |
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わさび鍋を雑炊化。 | ミルクプリン | 夜食用におにぎり(梅)をくれる。 | 2日目朝食 | |
これは豆腐の上に牛肉の 大和煮をのせたもの。 |
2日目の夕食 金目鯛のしゃぶしゃぶ |
金目鯛の煮つけ。 | ふぐと野菜の天ぷら 当然うまい。 |
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金目鯛のお茶漬け 金目鯛尽くしだ。 |
実はこたつになっている。 | デザートはケーキとフルーツ。 おにぎりもお約束。 |
3日目の朝食。 | |
わさび丼 | ||||
出会い橋 | ||||
中州モニュメント | ||||
男橋 | ||||
美しい渓流。 | ||||
この先に行ってみよう。 | ||||
おや? | おぉ、伊豆の庚申塔か! (年代不明) |
あっちにも!? | ||
これは庚申塔ではないらしかった。 | 廃業したカフェ 開いてればなあ。 |
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今度は女橋 | 夜もきれいである。 | |||
宿の川床食堂が見える | ||||
天城ほたる館。 無人だが開いていて、 トイレがあるらしかった。 |
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そこから渓流に降りられる。 | ||||
脇道があって、 伊東西伊豆線に出られる。 |
湯道の地図がそこかしこにある。 私が学生のころの国語の教科書は、 まだ井上靖が監修していた。 |
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二通りの道があって、これはもう一方の道。 | ||||
湯ヶ島散歩 | ||||
2日目、いよいよ散歩である。 | 女橋を渡って、狩野川に掛かる橋を渡る。 | |||
あそこにあるのは庚申塔かと思って 見に行ったが、よくわからなかった。 |
ここが目指す伊豆屋。 | ビッグな生わさびがリーズナブルな 値段で並ぶ。 |
軒先に根っこのカスが置いてあった。 | |
同店では、目方で値段を付けているとのこと。 小さいサイズはないのかと訊いたところ、 小さいサイズは旅館に卸してしまうのでないのだとか。 |
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\1,100のサイズのわさびがちょうど3本あったので購入。 (1本ずつでも買える) ひとつ上の写真に\1,100が写ってないのは包んでもらった後だからだ。 |
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こんな資料を付けてくれる。 | ||||
次に吊り橋を渡る。 大きな吊り橋なのだが、結構揺れる。 子供の頃は平気だったのだが、私はビビッて1回目は途中で引き返した。 |
妻はまったく動じず一人ではしゃいでいる。 | |||
悔しいので私もリターンマッチ。 「下を見るな、下を見るな・・・」 |
反対側から。 | |||
成就院下の道祖神。 | 安永五年 (1776)。 | こちらは三界萬霊塔。 | ||
享保五年 (1720) | お寺の脇に階段があった。 この丘の上に井上靖の 墓があるのだが、ここから行かれる? |
上まで行かなかったが、 途中にまぎれもなく庚申塔が。 |
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白いボディに「青面金剛明王」の 文字が眩しい。 |
井戸 | |||
さらにてくてく歩いていくと、 またしても庚申塔の展示場があった。 |
これは天明七年 (1787)。 下溝の庚申塔と同年だ。 |
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お次は文久三年 (1863) | こちらは天保九年 (1838) | 寛政七年 (1795) | 安永十年 (1781) | |
これは読めねぇっス | 安永一年 (1772) | どうやって読んでいるのかというと、Photoshopで 階調の反転をしている。 |
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成就院のところで折り返して、 天城会館へ。 |
さびれた施設だ。人がいない。 トイレだけ利用したw |
その敷地内から、 目指す二件目のわさび店が。 |
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行ってみると・・・ | セブンイレブン 天城湯ヶ島店。 修善寺駅前の土産物店で 見かけたのと、同じような ピスタチオが\399だった。 |
しろばんばの里公園 | ||
弘道寺 | またすごい庚申塔の数だ。 | |||
トイレ臭い | 年代は読めなかった。 | 最前列の庚申塔は | 寛政六年 (1794)だったり | |
明治十七年もあった。 | 延享四年 (1747) | 最上部からの眺め。 | 隣の天城神社 | |
あ、もしかして入り口はそっち? | ||||
隣のお墓の仏像はなんだか 分らなかった。意外と、 新しいものほどそういうことが多い。 |
庚申塔観光の次は昼食だ。 | 玉利屋に到着。一回通り過ぎた時に、軒先で収穫したわさびの根っこ取りを していたので、店内に入ったところわさびは見当たらなかったため、 訊いてみると冷蔵庫から出してきてくれた。 隠しているのかな?? |
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ここのわさびは中くらいの サイズだった。やはり量り売りで、 \616。 |
寿司屋「大増」 12時を過ぎて開店するまで、 表で待たせてもらう。 他に客はいなかった。 |
生わさび。 | にぎり上 \1,880。 この辺は他に店がないので、 頑張ってほしいものだ。 |
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腕時計 |
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MTG-B1000WLP | COACH CO14503432 | GM-110EARTH SHW-5400CG |
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Louis Lauren | GA-735E | |||
マリー | ||||
ノア動物病院が送ってくれたマリーの写真。 2日目、ちょうど吊り橋で大騒ぎしているときに電話があり、 下痢をしているそうで、検査と投薬してもいいかと訊かれたので、 よろしくお願いしますと答えた。 |
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復路 | ||||
宿を出たのは10時前だった。 | ||||
修善寺駅構内の土産物屋で購入。 Tシャツ わさび \2,420 金目鯛 \2,750 |
ハンカチ \429 お守り \550 キーホルダー \385 |
丸い入れ物の菓子 6個入り \700 中央のクッキー 10枚入り \860 右 くずもち \720 |
くずもち。 うまかった。 |
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わさびドレッシング \360 ちゃんとわさびの味がした。 酒 \342 アルコール12% |
あの車両には絶対乗りたくない。 | 帰りの富士山。 | またしても三島駅で 要領を得ない駅員のおかげで問題発生。 駅員にSUICAへのチャージは どこでできるかと訊くと、 行き先を訊かれたので、 若干カチンとしながらも 八王子みなみ野だと答えると、 ではそこまで切符をお買い求めください というので、もう一度同じ質問をしたところ、 熱海だとのこと。 そこで、熱海まで買えばいいのですね、 と訊き返すと、 でも通しで買っていただいた方が安いです、 と駅員は言う。 必要な情報は聞けたので無視した。 |
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熱海に到着。 出て左のダサいビルに レストラン街があったので 寄ったところ、並んでいた。 |
そこで、ターミナルの向かいの 例によって夜はパブみたいな 店で昼食。 孤独のグルメに出てきそうな店に 見えたのだ。 なんと注文はタブレット。 |
私は再び アジフライ定食のご飯小\1,070 まかないの腰の曲がった おばちゃんに、塩で食べても おいしいよと言われたが、 その通りうまかった。 |
エビフライ定食のご飯小\1,320 こっちはそんなにうまくなかった。 |
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結構混んでいて、後から入ってきた若いお兄ちゃん3人組が「おまかせ刺身3種定食の刺身って何ですか」と 訊くと、くだんのおばちゃんが「おまかせだよ。変なものは出さないから安心しなさい。 何年この店やってると思ってるの」と答えるのを聞いて、私まで笑ってしまった。 |
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相模線は茅ヶ崎から橋本まで乗る。 相模線を始発から終点まで乗るのなんて、世界初だろう。 |
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ノア動物病院に着いたのは 16時過ぎだった。 八王子みなみ野からは タクシーを使った。 往路 \800 復路 \1,100(電話のアプリ使用) 病院に支払ったのは \16,610。 ついでに8月の予約もした。 |
この日の夜。月がきれいだった。 |
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