■2018年4月2日:妻のポリープ手術
今年の健康診断(2/10)では、私は見事、コレステロールが減少傾向に。
14年から受けてきて、今までで最低値だった。
それでもまだ高いことに変わりはないのだが、
スターバックスのハム・チーズ・クロワッサンから
徹底的にチーズを除去し続けた結果、報われた。
一方妻は、私が食べない卵をよせばいいのに代わりに引き受け続けた結果、
コレステロールは私より高いし、中性脂肪はなんと私の3倍。
そして、まだほかにもあった。
ポリープである。
ポリープというのは、辞書を引くとタイ語で
(ティーン ヌア ゴーク)というらしいのだが
これでは通じにくくて(ちなみにガンはマレンという)、
一般には(コーン、塊の意)または(コーン ヌア、直訳すると肉の塊の意)
というらしい。
場所は左胸の下あたり。
毎年検出されており心配だったら追加検査を受けたら、などと勧められていたのだが、
今年は内科医が変わって、4段階中の4で、もう一歩進むとガンになってしまうので、
(ポリープというやつはなくなったり進行したりするらしい)
追加検査などわざわざ受けないで、取っちゃいなさいと勧められた。
サミティベート病院の最新の健康診断の料金表。 2枚あるが、フォーマットが異なるだけで中身は一緒。 |
それで、この病院というのはせこい病院で、
手術費用がいくら掛かるのかと聞いても教えようとしない。
元々診察費が高いからだ。
その辺を知るためにはやっぱり追加検査を受けてもらわないと分からないというので、
妻は健康診断の後、そのまま同じ病院でもう一度検査を受けた。
何でも、針を胸の下にぶっさして少し肉を引きちぎるそうだ。
身の毛もよだつような処置だ。
ちなみに、最初に受ける麻酔が痛かったらしい。
そして2/14、診断結果が出た。
ポリープに変わりはないのだが、手術費用は10万バーツ(カードの手数料も入れれば約35万円)。
私は100万バーツとか言い出しかねないぞ、と身構えていたのでさして驚かなかったが、
妻にとっては法外な金額に思えたらしい。
またこのときの医師が面白い人物で、
ここの病院の治療費が高いことは知っての上で、
この人は戦勝記念塔付近の病院からの外来で、
自分が通常勤務しているそっちの病院(公立)であれば、
もっとうんと安いのでそちらに来なさい、と紹介状を書いてくれたそうだ。
但し、それもまたもう一回そっちの病院で診察を受けてから手術日を決めるとのこと。
その日付は2/20とのこと。
これは、妻は一人で行ってきた(実際には甥っ子を一緒に連れて行った)。
本チャンの手術日(3/2 金)には、私もいてやろうと思って会社から1日休むを許可をもらっていた。
実は、盲腸の手術をした際にはそばにいてやれなかったことを後悔していたのだ。
あのとき、手術と入院で妻が不在の期間、彼女を失ったら、などと考えてしまい、
恐ろしくなった覚えがあるのだ。
その頃には、甥っ子騒動もあって、妻は
「あなたは来なくてもいいわよ。
手術を待つ間、何時間もかかるし、妹に来てもらうから。
仕事行けば」
と嫌味を言われたが、男たるもの、一度言ったことを撤回するなど、沽券にかかわる。
第一、あれだけ根回しして会社に許可をもらったのを、
どの面下げてやっぱり来ましたと言えばいいのか。
この辺が、日本人とタイ人の責任感の捉え方の違いだ。
いや、人種より、男と女の考え方の違いか。
これが戦勝記念塔。何の戦勝なのか知らないし興味もないが、 駐在もうすぐ11年にして始めてきた。 |
こちらは帰りに反対側から。 | |||
動画は途中でカメラのバッテリーが切れてしまったので、2部に分けたw |
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これが病院の入り口の 目の前の市場。 |
で、中に入ったところ。 | これはマクドナルドのスタンド。 ドリンクとパイなどの軽食のみを 扱っている。 |
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ここがその病院、 RAJAVITHI HOSPITAL。 読み方はラーチャヴィティー。 意味は調べたが難しくて 分からなかった。ただ、 ヴィティーとは進路のことだ。 |
病院に潜入。 予想通り思いっきりローカル病院で、 サムトサコーン病院と一緒。 |
エアコンのない長ったらしい回廊を 通って受付を済ませ、待ち時間を 消化できるよう、中庭ができている。 ただ、暑い。 |
病院内にはCAFE AMAZONも。 後から来た、一見健康そうな 兄ちゃんが、何だよこんなに 待つのかよ〜と ぼやいていた。 |
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病院は予想通りごった返していて、私たちは9時前に家を出て、まずタクシーを捕まえるのに30分くらいかかり、 病院には10時前に着いた。タクシーには30分も乗っていなかった。 トンローからは、ペッブリー通りを使えば意外と早い印象だった。 ローカル病院なので、外国人の来客など全然いない。 間違いなく私一人だ。 病院に着くと、早速行列していて、前述のように妻は事前に予約してあったので、 まずは予約の確認と到着の報告をし、麻酔の施術がこれまた事前に13時と決まっていたので、 それまで時間を潰す。 術前の食事制限は12時を過ぎたら食事したらダメよ、というものだけであり、 朝食は摂ってあったし、予め11時くらいに飯を食っちまおう、 と打ち合わせしてあった。 どうも手続きが複雑で、受診票みたいなものがあって、そこに何番にどういう順番で行きなさい、 みたいなことが書いてあって、それがないとどこに何があるのか全く分からない。 事前に相談に訪れて、予めスケジュールを決めておかないと、何をどうしていいのか全然わからないような感じだった。 つまり、急患はここに来てもまず助からないだろうな、というところだ。 院内にはWiFiもあるようだったが、パスワードが不明で、 誰か職員を捕まえて訊くゆとりもなかった。 当然だがクレジット・カードは使用可。 会社の女性でこの辺に住んでいる人がいて、後で聞いたのだがこの病院は良くないとのこと。 いや、っていうかもう済ませて来ちゃったんだけど・・・ なぜ良くないのかと聞いたところ、「混みすぎ!」との返事が返ってきた。 |
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いたるところに露店があり、 ここのコーヒースタンドでは、 店員がラーメンを食っていた。 |
エアコンの入っている棟もある。 セブンイレブンもあるので、 何でもそろう。 |
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こちらは別の出入り口。 中庭は暑いので、 こちら側に避難した。 |
さらに別の出入り口。 無数の出入り口があり、 わけがわからない。 |
左写真の出入り口を 出たところの通り。 右に行くと戦勝記念塔だ。 |
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この日はお義姉さんと義妹さんが応援に来てくれる予定だったのだが、 10:30という予定時刻を過ぎても到着しなかった。 路線バスを利用して来ているゆえ、道が混んでいるのだろう。 彼女らのせいではないとはいえ、私ら日本人だったら、そんなことはない。 私たちは、いついつまでにどこに行く、と決めたら時間厳守する。 混雑を予想して早めに出るだけだ。 よく運転手が朝寝坊の言い訳を道が混んでた雨が降っていたというが、同じ感覚である。 この辺は風習の違いでもあり、何しろ許される土壌ができてしまっており、 責めたところで「何であの人はそんなつまらないことであんなに怒っているんだ」と こっちが他の人に逆に責められてしまうので、どうしようもない。 とはいえ、病人なのは私の妻。 飯を食えなくなってはことなので、11:15くらいになった段階で、 妻をせかして先に食事に行ってしまうことにした。 予定が狂っても、自分たちで決められることは人の行動に左右されたくない。 |
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援軍の到着を待つ間に、昼食。 院内の1Fに少なくとも2件の 店内レストランを見つけ、中に入る。 WiFiもあったが、ID/PASSは 訊かないと教えてもらえない。 援軍は結局11:30に到着。 |
サバ丼 THB109 | ツナ丼 THB158 もちろんまずかった。 ツナではなくまるで スライムみたいだった。 この人たちはグニャグニャしていて 赤もしくはピンク色なら何でも マグロだと思っているに違いない。 |
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手術の前に2Fの麻酔室に入る。 奥のテーブルに手伝いの おばちゃんがいて、ちょっとした 立たせたり座らせたりの お手伝いをする。但し、やはり飯を 食っており、強烈なニンニク臭が 辺りに漂っていた。 この国の人たちは、 仕事とランチタイムの区別がない。 蚊がいて、何か所か刺された。 2匹殺したがきりがなかった。 |
9F診察室。 ぼけてしまったが左手のどん突きに 手術室がある。 |
トイレ。 朝は奥で転がって 寝ているおばちゃんがいた。 |
こちらは反対側。 | |
ここは、何というか病院というより小学校のような感じだった。 もっというと、旧日本軍の兵舎を改装したような印象を受けた。 |
13時に手続きを開始して、14時にはオペ室に入っていた。
妻によれば手術待ちの患者はかなりいたそうだが、
それでも彼女が出てきて16時前には会計まで終わっていた。
手術より会計の方が時間が掛かったような気がする。
といっても1日がかりである。
そしてこれだけ食い物屋が病院内に同居していれば自明と思うが、
そこいら中に食べ物の匂いが充満しており不衛生。
ちょっとこの病院に自分の妻を預ける気はしなかった。
麻酔は、24時間効果の続く局部麻酔を受けたが、
術中、メスをあてたところで痛かったそうで、麻酔を追加したそうだ。
で、φ3mmくらいの針をぶっ刺して、縫合したらしい。
それでも入院は不要とのことで、タクシーを使って17:30には帰宅していた。
但し、入浴は日曜日まで禁止。
あと、ブラジャーはしない方が良いのか、と質問したところ、
とんでもない、という返事が返ってきたそうだ。
ブラで固定しないと、かえって乳が垂れ下がって傷口が開く恐れがあるそうで、
ブラは着用必須とのこと。
夜は私が体をタオルで拭いてやった。
術後、妻は元気で特に食事制限もなかったそうなので、
寿司を食べたのだが、食べた後あたりから徐々に傷口が痛み出して、
寝るころには耐えられなくなったらしく、医者がくれた鎮痛剤を飲んでいた。
費用詳細
日付 | 病 院 | 内容 | 料金(THB) |
2/10 | サミティベート | 健康診断 | 18,400 |
2/10 | サミティベート | 検査費用 | 21,721 |
2/20 | ラーチャヴィティー | 検査費用 | 600 |
3/2 | ラーチャヴィティー | 手術費用 | 4,375 |
3/20 | ラーチャヴィティー | 経過観察 | 700 |
3/20は、採取したポリープの診断結果、ポリープだったらしい。
よくわからない。
多分、サミティベートであれば万単位で金をふんだくられるだろう。
今度は、9/19・25に診察を受けるらしい。
なお、参考までに3/2のタイ・バーツのレートは、THB1 = 約\3.36だった。
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