■2020年6月17日:血泥の戦場
原題:Bad Soldier (2016年イギリス) | |
著者:クリス・ライアン Chris Ryan/1961- イギリス生 |
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文庫初版:2019年3月7日 竹書房文庫 | |
初版時価格: 770円(上下巻とも) | |
巻数:上下巻 | |
品番:ら1-7,8 | |
管理人読了日:2019年4月20日 | |
映画化:未 | |
映画題名:− | |
映画主演俳優・女優:− |
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日本語DVD化:− |
クリス・ライアンのダニー・ブラックを主人公とする、
”戦場”シリーズ第4作。
昨年邦訳された小説としては、今回はグリーニーの最新作より
本作の方が面白かった。
今回の作品は上下巻で計600ページ程度なのだが、
賞味2日かからなかった。
最後までテロの手段が分からないので、最後まで読んでしまうのだ。
やはり、兵役を経験しているだけに、ライアンの作品はよほどリアルなのだ。
ここでいうリアルというのは、妙な最新兵器などが出てこない、という意味だ。
SASのお上である緊縮財政の英国や、フリーの暗殺者などの雇い主が、
わざわざ最新兵器を用意する台所事情なわけがない。
本作でダニーは既に子持ちで、任務の合間にも子供のことを心配する父親だ。
そして今回も敵はIS(ISISから改名した組織)。
ISはここのところ、ほどほどに弱体化してはいるものの、
それでもコマッタちゃんであることに変わりはない。
彼らは性懲りもなく爆弾テロを計画しているので、
ダニーたちチームはその野望を阻止するためにイラクに潜入するのだが、
とんでもない陰謀の存在が明るみになる。
それより、この人たち毎回捕まりすぎ(笑
あと、今回スパッドは病み上がりだからか、下ネタが少なかった。
次回は、とっておきのジョークをひっさげて続投してもらいたい。
ダニー・ブラック・シリーズはまだ少なくともあと2冊は刊行済みのようなので、
次回作も期待して邦訳を待ちたい。
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