■2023年1月21日:囚われのスナイパー
原題:TARGETED (2021年アメリカ) | |
著者:スティーヴン・ハンター Stephen Hunter/1946- アメリカ生 |
|
文庫初版:2022年6月10日 扶桑社ミステリー | |
第2刷時価格: 上下巻とも950円 | |
巻数:上下巻 | |
品番:ハ19-40,41 | |
管理人読了日:2022年12月17日 | |
映画化:未 | |
映画題名:未 | |
映画主演俳優・女優:ー | |
日本語DVD化:ー |
今度のハンターの新作は、ボブが前回斃した、
イラク人スナイパーに関して、ケチな政治家から
訴追されるところから始まる。
その罪状は無認可の弾丸を使用したとのことで、
ばかげた訴えなのだが、その議員は次回選挙の議席が危うかったのだ。
そしてその話と並行して、別のチェチェン人犯罪者によるテロ行為も語られる。
さらに過去のアメリカ独立戦争時代の逸話も持ち出され、
最初話がどう絡むのかわからない。
ところがここがハンターの得意とするところで、
それぞれのストーリーはある時点でとんでもない交差の仕方をする。
そして、ボブは老いても男の中の男であることを誰もが再認識する。
前半でボブを落ち入れようとした議員も、心を入れ替えたことだろう。
本書では、スワガーの出生が明らかにされ、
ボブの息子のレイにも、ちょろっとだけセリフがある。
今回は、初めての試みと思われるが、
著者より次回作に関する予告もある。
関連記事:
■2020年11月19日:狙撃手のゲーム
■2018年9月21日:Gマン 宿命の銃弾
■2016年8月16日:黄昏の狙撃手
■2015年12月8日:スナイパーの誇り
■2015年6月14日:デッド・ゼロ
■2015年1月18日:第三の銃弾
■2014年2月14日:悪徳の都
■2013年5月6日:ダーティホワイトボーイズ
■2012年7月5日:蘇るスナイパー
■2012年2月2日:極大射程