■2020年11月10日:Windowsの系譜
前回Windowsのことをちょっと書いたところで、
そんなWindowsの歴史をつまびらかにしたいと思う。
主なものを私の記憶で掲載。
登場年度 | バージョン | 解 説 |
1993年 | Windows 3.1 | 最初期のWindowsで、単体でOSと呼べるものではなく、 DOSの上に乗っかる形で運用した。 具体的には、MS-DOSをインストールしたのちにWin 3.1をインストールし、 起動もDOSでPCを起動後に、アプリケーションとしてWindowsを起動した。 当時は頻繁にフリーズしたものだった。 |
1995年11月 | Windows 95 | Windows 95の登場で、インターネットが爆発的に普及した。 途中OSR2が登場し、512MB以上のHDDをサポートした。 (それ以前のバージョンのW95は、それ以下の容量のHDDしか使えない) |
1996年 | Windows NT4.0 | いわゆるエンタープライズ向けで、今のProfessional版のような意味合い。 4.0が最終版となったが、それ以前から市販されていた。 |
1998年7月 | Windows 98 | 95の改良版。当時各メディアにたいしたアップデートではないとコケにされたが、 ビル・ゲイツはW95がRevolutionならW98はEvolutionだ、といった。 その通りだと思う。 |
1999年5月 | Windows 98SE | 98のマイナー。2000年問題に対応。 この頃はまだまだ各種ドライバは別にインストールが必要だった。 |
2000年2月 | Windows 2000 | NT系OSの新型。 当時ソフマップでアルバイトしていた私は、 先輩に発売日以前に入荷したW2000の山を示され、 「こいつを店頭に並べれば世界最速の男になれるぜ。 ま、即クビだけどな」とからかわれた。 |
2000年9月 | Windows ME (Millenium Edition) |
W2000は玄人用のOSであったため、XPまでの繋ぎで登場。 バグOSと呼ばれ、豊富な不具合を抱えており、 私の自作機の場合、数か月おきに再インストールが必要だった。 このOSまで、今でいうインターネット認証がなく、 CD KEYのみで何台のPCでもインストール可能だった。 |
2001年秋 | Windows XP | 言わずと知れた、初の安定板OS。 Athlonもその名を真似た。 何でもかんでも各種ドライバを自動でインストールしてくれるようになった。 XPはファイルシステムをFAT32とNTFSのどちらか選べた。 |
2005年 | Windows XP x64 Professional Edition |
Athlon 64のために用意されたバージョン。 x64はProfessional DSP版のみで、ブルーのパッケージだった。 |
2007年1月 | Windows Vista | 派手なキャンペーンを展開しつつ登場したOS。 私が購入したとき、POWER POINTなしのOFFICE 2007と抱き合わせで7万円だった。 動作がとろい、ということで評判は芳しくなかった。 MOTおしえ隊と冴子さんを生んだが、両者とも既に退場している。 プラスチック製の凝ったケースに入っており、 x64エディションは、依頼すると無償でディスクを郵送してもらえた。 VistaのファイルシステムはNTFSのみであり、FAT32でフォーマットしたHDDに インストールされた、以前のOSからのアップグレードはできない。 |
2009年秋 | Windows 7 | 鳴り物入りのVistaに代わるOSとして登場し、一定の評価は獲得した。 最初からEditionスタイルで登場し、主に以下のバージョンがあった。 Starter: x32版のみで、壁紙等が変更できない、というふざけたバージョン。 Home: 標準版。全部かどうかは知らないが、 私が買ったHome Premium版は、x32とx64の2枚のDVDが入っていた。 パッケージ版は2台のPCにインストール可能。 DSP版は1台のみで、これは以前からのスタイルだった。 Professional: 以前からあるバージョンで、ネットワーク機能強化版。 |
2012年8月 | Windows 8 | Windows Phoneの登場に合わせ、電話やタブレットといったデバイスと 共用可能なOSを目指したという、無茶な目標を与えられたOS。 私の自作機での運用状況で答えれば、 7もそうだがまだまだ固まったり落ちたりと不安定なOSだった。 ただ、タイルやニュース等のオリジナル・アプリなど、 これはこれで面白い試みだったと私は考えている。 x32とx64両方のエディションが販売された。 |
2013年10月 | Windows 8.1 | 様々な利便性を改善したとして登場。 寿命は短かったが、私はWPは10より8.1の方が使いやすかったと感じている。 |
2015年7月 | Windows 10 | W8/8.1の進化型として登場。 当初はWindows Phoneも諦めておらず、 新たにWindows 10 Mobileなどと改名した。 むしろもっとやる気出せよと言いたくなるような中途半端ぶりで、 案の定Windows Phoneは携帯電話市場から敗退した。 また、前バージョンからのアップデートを勧める、過剰かつ 不親切なメッセージを頻繁に表示させ、ユーザーに不信感を抱かせた。 PC用OSとしては、設定項目が煩雑で、いまだに使いにくいが、 個人的にはPCの安定性そのものは歴代最高だと評価する。 1年以上いれっぱで壊れないOSなど、私の経験ではこれまで思い出せない。 最近では、フラッシュ・メモリで提供されている。 |
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