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Dog Diary - Melanie Walsh -


■2019年11月20日:メラニーの供養

10/12〜14、ようやっとメルの骨を埋葬してきた。

最初、妻は坊主を呼んで供養してもらうが、骨は家の庭に埋めると言っていたのだが、
直前になって寺に埋める、に話が変わっていた。
妻が言うには最初からそういうストーリーだったそうだが、
私はどちらでも良かった。
何しろ、メルは死んだのだから、どちらでも嫌がりはしない。

もともと、骨を家を置いておいても仕方がないのだから、
どこかに埋葬しよう、が基本コンセプトだ。


当初マリーを連れていく予定だったのだが、
急遽入院させたので余計に寂しかった。

行く前からどよ〜んとした雰囲気が胸の中に渦巻いていた。

ナコンサワンまで、いつものようにお義兄さんの車に乗せてもらって出発した。
6人搭乗した。
メルの供養にかこつけて家族総出で集まるらしい。

バンコクからナコンサワンまで、高速料金やらガソリン代やらで、
なんだかんだいってTHB 3〜4,000かかる。
それはいつもお義姉さんご夫婦にお車代として払っている。

途中寄ったSAで、車の荷台に白い犬が乗っているの見かけた。
とても可愛らしい犬で、いやがうえにもマリーを思い出した。
飼い主も飛び降りたりしないのを知っているから、乗せているのだろう。

さらに別のSAにて、義弟さん一家の車と合流する。
姪っ子さんがこちらからあちらの車に移動した。
ここで妻が気を使ったつもりか、
AMAZONカフェでアイスコーヒーを注文したのだが、
ごった返しており35人待ちとのこと
私はそんなの待てないから行こうぜ、と言って妻をせかした。
彼女は番号票をその辺の赤の他人にやっていた。

道中、ナコンサワンまで何度かうつらうつらしながら、
お義姉さんと義妹さんの機関銃トークを聞いていた。

7時過ぎに出て、13時過ぎには妻の実家に着いた。
今回は早かった。

往路
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クリックして拡大 クリックして拡大 バンコク市内で火事に遭遇。
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ナコン・サワン市内 ジャングルに突入。 メーウォンに近づいてきた。
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去年も来たコーヒー・ショップでアイスコーヒーを買う。 店の裏手は雑貨屋だ。 暑い・・・

妻の実家
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相変わらず暑い。 へぇ〜、選挙ポスターかぁ、
と思っていると・・・
中でキノコを栽培しているらしい・・・
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到着した日の昼飯。
この蟹入りソムタムは絶対に食べられない。
辛い上に食中毒間違いなし

12日は雨期なのにどういうわけか
気温が高く、
日も出ていて暑くてまいった。

だが夕方には雨が降り、
夜は気温が下がった。
蚊もいたが刺されなかった。

初日の月。
死の間際のメルの動画を振り返って
少し泣く。
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初日の晩はカラオケ・バーベキュー
この日、遅くまでみんなでカラオケを熱唱していた。
通夜というわけか?
特にガキにがならせているのはひどかった。
この人たちの考えることは分からないが、慣れるしかない。

私はアホらしくて22時頃には寝てしまった。

ふと床にガムテープの
残りを発見。
メルを泊めた頃の名残だ。
たまらなく切なくなる。
風呂。暑いので水でも平気だった。
水を浴びるのもコツがあって、
あまり下を向きすぎると
鼻に水が入る。
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嫁さんが菓子を出してきた。
ありがたいのだが・・・
辛そうなのばっかじゃんw
2日目の昼飯
ヤム・ウンセン( 春雨サラダ)。
当然のことにうまい。
2日目の晩は蟹と玉子とじの炒めもの
調理中の照明に注目(携帯電話)。
一見うまそうだが、味は・・・目をつむって食うしかなかった。
暑いし虫だらけだしおっさんがカラオケでがなってるし
食事する環境ではない。慣れていたつもりだが、
どこかのガキのハッピーバースデーが始まったので退場。
少しは気を使ってほしかったが、
所詮、私の犬の埋葬など他人には関係ないのだ。
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2日目の晩はいい月だった。 暑いなあ〜

この3連休は何の休みかと思っていたら、
前国王が死んだ日に当たるらしい。
メルの供養を同じ日にすることになるとは、皮肉なことだ。

この人たちは、メルの供養を「タムブン」と呼んでいた。
タムブンとは、直訳すると「功徳を積む」となり、
具体的には坊主に寄付することだが、
金をやって死者への弔いに経を唱えさせる意味にも使われるらしい。

もともと、仏への道は修行の道のりだから、
経験値を積む、ということでは同意なのだろう。
金を払うことが功徳を積むことに繋がるとは、
不純なような気がするが、私の知ったことではない。

で、寺に行く前日の晩には、やっぱり家の庭に埋める、に変わっていた。
どっちでもいいって。

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私が勘違いしていたらしくて、
リーオーは既に6〜7年生きているらしいが、もう老犬だ。
こいつもよく見ると脚を引きずっていた。
飼い主(お義姉さんの一人)に聞くと、知っているらしい。
何なんだ・・・

一瞬引き取ってやろうかと思った。
この人たちの生き物を飼うことに関する信念に疑問を覚えた。
本当のことを言って、仏教だの信仰だのとくだらんことを言っていないで、
真に生きることについて考え直した方がいいのではないかと思った。
人間のガキを育てることだけが生き物に対する接し方ではない。
そういうつもりで飼っているのなら、それは偽善であって、
中途半端に野良犬を餌付けすることなどやめるべきだ。

愛ってなんだ!?(串田アキラ風に)

そんなことを考えていたらだんだん腹が立ってきて涙まで出てきた。
なぜ動物は人間より寿命が短いのか。
しかし、詮無きことゆえそれ以上考えるのはやめた。
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メルの骨は本体をスターバックスの箱に、
家に取って置く用に3,4本の骨を入れた小さな袋に分けていたのだが、
妻は両方持って行って小袋の方は持って帰ってくる、と言った。

一瞬何を言っているのか分からなかったが、
要するに両方とも供養してもらって、必要な方だけ持って帰ってこよう、
と言っているのだと気付いた。

私はそんなことはしなくていいと言った。
家に置いておく方は、わざわざ持っていく必要はない。
失くすのがオチだ。

働く私。
ちょっと掘っただけで、
ムカデやら
巨大コオロギやらが出てきた。
生態系が機能している証拠だ。
穴が開いていたので蛇かと思って
若干ビビったのだが、
巨大コオロギだった。

後述の寺で供養してきた
メルの骨が入った箱に、
頬ずりとキスをしてから埋葬した。

箱が手を離れていくとき、
耐えられないくらい寂しかった。

できることなら一緒に埋まりたい。

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さようならメラニー
あの世でも元気でな。そのうちオレも行くから。

嫁さんの姉妹の一人が、メルは次は人間に生まれ変わるんだよと言った。
なぜなら、さっき供養してきたから。

私は笑ってしまった。
だったら、私は犬に生まれ変われるようにお願いしてもらおうか。

信教は百害あって一利なしである。
この人たちはたかが犬一匹の死ですらまともに受け止められないのだろうか。
なぜ、悲劇を喜劇にしたいのか理解に苦しむ。

だから、自分の飼い犬がびっこを引いていようがおかまいなしなのだ。
死んで生まれ変われば人間になれるのだから。

この国の人々の責任意識が希薄なのはそういうことなのだ。
我々のように不信の徒であれば、一度しかない生なのだから、
悔いないように生きようとするし、ペットでも子供でも命を預かれば
できる限りそれを守ろうとするだろう。それが責任というものだ。

花に水をやる嫁さん。

G-SHOCK
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買ったばかりのGST-B200
タフソーラーは新しいうちは、何度か繰り返しフル充電してやらないと、
”F”の位置で定着しないのだ。
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オールキャストだ。 寺の名前はパーン・カヌン。意味は分からない。
この寺には10年前、妻と結婚する前にも来たことがある。
いや、お義父さんのお葬式のときにも来たか・・・


寺へ行く日、7時過ぎに出発した。
車で5分も掛からないところにある。

供養そのものは1時間程度なのだが、
用事が済むころには、9時になっていた。

見知らぬ爺さんに話し掛けられ、私は相手の言っていることが
まったく理解できなかったのだが、
その人が儀式が終わって出てきた妻に孫娘よ、
と声を掛けたのでビックリした。どうも妻の縁戚にあたる人らしい。
どうりで私のことを知っているわけだ(結婚式で見ている)。

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坊主の住処。
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上写真の階段を上ったところ。
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クレープや飲み物の屋台が。 これで朝飯にする。THB 15
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寺には野良犬がうじゃうじゃ。 鶏まで・・・
食い物か?
駐車場の先へ行く。
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日本軍が掛けた橋・・・
ではなさそうだ。
ここには
「公共事業省
仏歴2543年」と書いてある。
タイの仏歴を西暦に直すには、
543を引けばいいから、
ちょうど築2000年ということだろう。
寺の入り口を振り返る。
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ここの人気車種はクボタL3608だ。
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寺には靴も靴下も脱いで入る。
中は汚らしいし、入り口もこのありさまなので、私は外で待っていた。
なにしろ、実家ですら私のサンダルを他の人が履いて行ってしまう。
家族だからいいだろう、という感覚なのだろう。
この国では水虫も友達だ。

寺はこんな村にこんなに住人がいるのか、というくらいごった返していた。
近隣に他に寺がないわけではないのだが。

中では坊主がずっとお経をあげている。
この合間に、訪れた人々はそれぞれ陳情するわけだ。

坊主の読経は、1時間くらいで終了して、終わるとみんなで食事をし、
そのあとは蛍の光みたいな音楽が流れて、退場を促された客を、
入り口に陣取った宝くじの屋台が待ち構えている、という寸法だ。

朝早く来るのは、暑いからではなく、
この時間しか坊主が仕事しないからなのだ。
日が昇ると暑いから、というわけではなく、
彼らにはこのあと葬式などの出張サービスに出かけたり、
それなりにやることはあるのだ。

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宝くじの屋台 嫁さん さっき行ってきた寺と、反対側だがそう離れていないところに
パソコンショップとの表示が。いやあ〜、絶対何もないと思うけどなw


2日目は昼間は前日ほどではないが、
またアホみたいに暑いことでは変わりなかった。
夜は雨が降らなかったこともあり、気温が高く蚊が出てきたので、
慌てて長ズボンを履いた。
家に帰るころには10箇所くらい刺されていた。
2週間くらいずっとかゆい。

妻はメルの供養に寺に行った後、滝を見に行こうと言った。
暑いからちょうどいいだろうというのだ。

私は水着も持ってきていないのに何しに滝に行くのだ、と言い返した。
歩いたらかえって暑くなるだけだから、とっとと帰ろうと言った。

埋葬は、暑いから夕方にしましょう、とのことになった。
はいはい。


復路
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雄大な景色に別れを告げる。
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いつも通る地仏で儀式が行われていた。
家族の人たちがこれは何の儀式だ、と説明してくれたが、
何のことだか分からなかった。
というより、分かろうという気が起きなかった。
死ななければ用のない話だ。
サイバトロンに遭遇。
待っていたがトランスフォームは
しなかった。
アユタヤの郊外にも
オートボットの巨大な人形があって、
祭りじみた人だかりができていた。
再びナコンサワン市内。
帰りはまた6人乗りだった。
11時過ぎに出て、18:30頃家に着いた。
バンコクに向かう道のりなので、ところどころ渋滞していたのだ。
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帰りの昼飯。
グッディオ(米の麺)
帰り道のSAにて THB 40


帰り道、これからどうやって生きていこうか考えていた。
私は神も仏も目に見えないものは信じないが、
メルは私を待っている、とは思うのである。
そんな考えは私の思い上がりだろうか。


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