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■2014年7月12日:何回目?のSingapore

シンガポールに来るのが使命となっている私は、今年もその目標を違えず
今、ここシンガポールに来ている。

シンガポールに来るのに、シンガポール航空のスッチーを拝まない手はない。
というわけでシンガポール航空である。

シンガポール航空のチケット価格の変動は予想困難なのを過去の経験で知っていたので、
今年は航空券の料金を調査しようと考え、下図のように記録していた。
(数字の単位はタイ・バーツ)調査していたのは、もちろんビジネス・チケット。


旅行記本編はこちら

なおこの時期のタイ・バーツは1THB = 約3.15円。

左図の中で赤字はa few seats leftと表示されたものだが、
これは嘘八百だ。
表の左の日付は、私の休日。(笑
2〜3か月前の時点でチケットが余るかどうかしていると
料金は低下するようだ。だが、どうも予想しづらい。
そして、高い。単純計算で5万バーツ後半だと、18万円だ。
そこで、ANAのマイレージがくそ余っていたので、特典航空券の線で当たってみた。
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上記表の右端、選択欄のマスは左からエコノミー、ビジネス、ファースト・クラスの欄だ。
一番便利な時間帯はSQ975→SQ976なのだが、8月の4連休で行けるのも捨てがたい。
結局、悩んだ挙句に行き帰りの時間の便には代えられないと7月に来ることにした。
うかうかしていると席が塞がってしまう。
消費マイレージと金額は、二人で往復76,000マイル/33,000円だった。
お次は宿だが、シンガポールは宿などいつでも見つかる。

まずは地域だが、シンガポールで一番先進的なのはマリーナ・エリアだが、
植物園はもういいので、料金の高いマリーナ・エリアは除外した。
今まで妻を連れて行ったことがない地域というと、リトル・インディアと
チャイナ・タウン@Aがあるが、インド人の家は臭いので敬遠した。
シンガポールのチャイナタウンは結構綺麗なので連れて行きたかったが、
その地域にあるホテルは連れ込み宿みたいなところしかない。

そこで、どうせ買い物がメインになるだろうから、
地域としてはオーチャードを選んだ。

次にLUSHのバスボムが腐りそうだったので、湯船があるホテルを探した。
ホテルのwebにバスルームの写真があるところか、
写真が無ければメールで訊いてみた。

というわけで決めたのはここ、Mandarin Orchard Singapore(右写真)。
Mandarinには2012年にもMarina Mandarinに宿泊している。

ところが、ホテルに辿り着く前にハプニングが起きる・・・
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イミグレを出てくると、感じの悪い若いガキの集団がたむろしていた。
全く愛想が無く、ポケットに手を突っ込んでじろじろと客を眺めている。
一言でいうと不良高校生みたいな感じ。IDタグみたいなものは
ぶらさげていたので、恐らく見張りだろうと妻と囁き合ったが、
武器を持っているわけではなく、皆細面で弱そうなので、
たいした威嚇にはならないだろうと笑った。
妻が新しいパスポートだったのでイミグレで捕まった。
これを予想して古いパスポートも持って来ていたのだが、
彼女は何を言われているのか分からず引き下がったらしい。
で、オフィスで簡単に質問を受けスタンプを押してもらった後、
出て来たのだがまた1から並ぶ羽目に陥り、行列の混雑を見て私は頭にきて
その係員を捕まえて、一体どんな罪状で彼女は取り調べを受けたのか、
止めたのはお前らなんだから責任取ってこのまま通すとかしろよ、
とまくし立てたが相手は済ました顔をしており、私はやってられねえよと
自分のパスポートをぶん投げた。パスポートは床を滑って行って
なんと写真の柱の根元の隙間に入り込んでしまった。
この柱は左写真の中央が木材の大きな柱の根元だ。

さあ大変だ。金属のフレームは溶接されておりそこだけ開けるものではないし、
だいたいそれを外して上の木材部分が落下でもしようものなら一大事だ。

私は最初掃除のおばちゃんに近寄って何か道具はないかと訊いたが
おばちゃんに怪訝な顔をされたので直ぐにそこを離れた。
そして恥を無視して先ほどのイミグレのオフィスに苦情を訴えると、私の醜態を見ていた男性係員は笑って
目盛りのない30cmくらいの物差しを貸してくれたが、そんなものでどうにかなるものではない。

そのうちに係員に呼ばれた背広の空港関係者らがぞくぞくやってきてああだこうだ言い始めた。
中でも最低だったのは、応援の掃除夫がフリーペーパーを畳んで隙間に突っ込んだが、恐らくこれが悪かった。
多分もっと奥に入ってしまった。空港の人間も携帯電話のライトで隙間を照らしたが、
そんなもので見えるわけがない(私もマグライトを持っていたので確認済みだった)。

空港係員のうちの一人の口の臭いナチグロンみたいな奴がやってきて、
何でパスポートがこんなところに潜り込むんだと訊くので、うるせえと言っておっぱらってから、

私はどいつもこいつも役に立たねえなとブツブツ言いながらフリーペーパーを細長く伸ばして
1mくらいにしてから突っ込んだりしながら、目まぐるしく考えた。
柱の下に穴なんて開いてねえよな?「開いてない」。

大使館にパスポートを失くしたと連絡した方が早いか?
パスポートなんて1週間で発行できるものではないし、第一何と説明するのか?
失くしてはいないのだが手が届かないところにあるとか?w

取り出すのにどれくらい時間がかかるのか?
見当も付かない。2〜3日掛かるとしたら、どこに泊まるのだ?
それ以前に会社に出社できないと説明しなければならない。

嫁さんは既に他人のふりを決め込んでいる上に、相当機嫌を損ねている。
空港の係員は建設業者を呼ぶと言っていたが、施設の解体や保全などが生じた場合、
賠償請求されるのではないか?そうなったら何万では済まないぞ・・・

最初から親切にしてくれた(経緯を知らない)若いあんちゃんが、
何かの工具と思しき長いアルミのフレームを持って来てくれて、
最終的にそれで私のパスポートを救ってくれたのは、メンテナンスの五十路のおっさんだった。
パスポートは柱の反対側まで行っていた。
ここまで2時間程度掛かった。

感謝感激。


腹が立ったのは嫁さんの態度だ。
タイ人がシンガポール人(多分華僑)に侮辱されたんだぜ?
腹を立てない方がおかしい。
というか、私が妻に対して真剣なのだと分かってほしかった。
私は何事にも真剣に取り組むのだ。

だがそれは無理な相談だろう。
この時できることは、ご機嫌取りに地下鉄ではなくタクシーで市内に向かうことぐらいしかなかった。

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