■22年3月20日:究極兵器コールド・フュージョン
原題:ULTIMATE WEAPON (2006年イギリス) | |
著者:クリス・ライアン Chris Ryan/1961- イギリス生 |
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文庫初版:2007年10月25日 ハヤカワ文庫 | |
初版時価格: 940円 | |
巻数:単巻 | |
品番:NVラ7-11 | |
管理人読了日:2008年6月8日 | |
映画化:未 | |
映画題名:− | |
映画主演俳優・女優:− |
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日本語DVD化:− |
ライアンの小説を片っ端から読み返していた。
笑えるのは、この作品でも、この次の作品でも、
主人公はねんごろになった女に裏切られる。
もちろん、本命みたいな女性はいて、
余計なことに手を出すとこうなる、みたいな見本なのだ。
本作は500ページを超える長編である。
本作の主人公ニックとジェドは、
元SAS兵士と現役のSAS兵士だ。
ニックは妻を亡くしており大学生の娘がいて、彼女の大学の研究成果を
何者かが利用するため、イラクに拉致されてしまう。
そのため、父であるニックはSISによってイラクに派遣され、
たまたま任務で先にイラク入りしていたジェドと合流して
娘の救出に向かうのだが、そこに先述のSISに所属する
お節介女、ローラまで登場し、話はどんどんややこしくなる。
元々ニックとジェドは娘を巡って犬猿の仲だったのだが、
事ここに至って協力態勢を敷く。
舞台は2003年イラク戦争開戦当時。
私は湾岸戦争も現役で見ていたが、本作は当時のイラクの地獄っぷりを
克明に描きだしている。
イラクに潜入しっぱなしのジェドなど、
はっきりいって尋常な体力の持ち主ではないのだが、
それでも別にスーパーヒーロー的なところはない。
(私は007みたいに嘘くさいものは大嫌いなのだ)
500ページに渡って緊張の連続で、一気読み間違いなしだ。
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