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■2025年4月30日:銃弾の庭

クリックして拡大  原題:BULLET GARDEN (2023年アメリカ)
 著者:スティーヴン・ハンター
     Stephen Hunter/1946- アメリカ生
 文庫初版:2023年7月10日 扶桑社ミステリー
 第2刷時価格: 上下巻とも1,320円
 巻数:上下巻
 品番:ハ19-42,43
 管理人読了日:2024年10月3日
 映画化:未
 映画題名:未
 映画主演俳優・女優:ー
 日本語DVD化:ー

久しぶりにアール・リー・スワガーが登場する。

もう一人の主人公、ジム・リーツは「魔弾」の主人公らしいが、
覚えていなかった。(笑

読んでいくうちに登場するベイジル・フローリアンという名前にも
聞き覚えがあったのだが、「ベイジルの戦争」という作品に登場する。

持っていたので読んだのだろうが、記事にしていないので、
こちらも面白くなかったのだろう。


さて、今回アールは
OSS(オー、ソー、ソーシャル(おお、とても社交的)もとい戦略事務局)にスカウトされ、
太平洋からヨーロッパ戦線に連れてこられる。

目的はドイツ軍の狙撃兵部隊の殲滅で、アールはその才能をいかんなく発揮し、
狙撃兵部隊を狩っていくことになるのだが、スワガー家の男らしく、
地道かつずば抜けた戦略眼に、当分は何がどうつながるのかわからない。

ハンターお得意のどんでん返しももれなく炸裂する。
そして、謎は謎のままで終わる。
アール自身もそれは追っていないため、このまま宙に漂わされて終わるのか、
次作の伏線なのかはわからない。

久しぶりに楽しめたハンター小説である。


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スティーブン・ハンターの最新作の主人公はレイ・クルーズで、そのちょっと前の最近の作品ではその父ボブ・リー・スワガーが主人公だが、さらにその父、アール・リー・スワガーを主人公とするシリーズがある。■2014年2月14日:悪徳の都
本書はアメリカの”ワル”共を描いた作品だ。だが本作品に登場する”ワル”共は空豆タローのような”ワル”とは訳が違う。文字通り現代アメリカで問題になっている集団射殺事件の犯人のような連中が、我が物顔で街を闊歩する。何しろバキュンバキュンバキュンバキュンバキュン・・・ときたもんだ。■2013年5月6日:ダーティホワイトボーイズ
・米国で著名人が狙撃・射殺される事件が3件相次ぐ・上記の一連の事件はベトナム戦争時の海兵隊トップ・スナイパー、カール・ヒッチコック (実在の狙撃手、カルロス・ハスコックがモデルで、ボブのモデルともなった)の犯行と目される・カール・ヒッチコックが自宅で自殺と推定される状況で発見される 以上の状況により、FBI特捜班主任ニック・メンフィスは「極大射程」で親友となった、海兵隊元スナイパー、ボブ・リー・スワガーに協力を求める。■2012年7月5日:蘇るスナイパー
スティーブン・ハンターはその著作が全て時系列的に繋がっているということで名を馳せている作家だ。しかも凄いところは、順番に発行されているわけではないところである。私も初めて読んだのは「狩りのとき」で、最初何だか良く分からなかったのだが、アール・リー・スワガー・シリーズや「ブラック・ライト」、そして本書を読むにつれて、次第に内容が分かってきた。「ダーティホワイトボーイズ」や「クルドの暗殺者」までストーリーが繋がっているのには驚かされる。だが最も秀逸なのは本書である。■2012年2月2日:極大射程



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