■2010年8月21日:会社のPCを自作して修理する
会社のあるタイ人スタッフのコンピューター(自作機、で何かのソフトを購入した業者から
抱き合わせ販売されたもの)が壊れたので、また自作することになった。
壊れたPCの概要は以下の通り。
マザーボードはASUS P5S800-VM。SiSのチップセットSIS 661FX + SIS 964を搭載するMicroATXのマザーだ。
対応ソケットはLGA775で、メモリーサポートはDDR-400まで。調べると、2004年秋頃に発表されたモデルだった。
ビデオは内蔵グラフィックスであるMirage1を使用していた。
CPUはPentium 4で、モデルは何だったか忘れたが、とにかくPen 4のどれかだ。
HDDはseagateのIDE 80GBらしかった。OSはWindows xp。
症状はUSBの故障。デバイスを差しても「何かが入ってきた」というメッセージが表示されるだけで、
正確にUSB機器としては認識されず、だから機器を使うことが出来ない。
デバイス・マネージャーではUSBのドライバは有るのだが、
ASUS/SiSのUSBドライバをインターネットで探したが見当たらず、チップセットのドライバを当てても変化ない。
幸いマザーに付属のCDがあったのだが、それによると「xpのOSのディスクに入っている標準ドライバを使え」
とのこと。USBのポートはフロント/リアともに何処に差しても出てくるメッセージは一緒。
ポートそのものはフロントのものはケースに設置されているものであり、マザーとは別なので、
コネクタの不良とは考え難く、USBのコントローラー・チップそのものがイカれたと判断した。
そのコンピューターを使っているスタッフの上司に、新しいのを買ってもらえば?と軽く言ってみたところ、
「新しいのを買ってもらうには2〜3万バーツになるから、簡単には買ってもらえない。
大丈夫。未だ使えるから」
未だ使えるっていうかUSBが使えなきゃ困るんじゃないの?そもそも、USBが使えないから
見てくれって言われたんだけど。。。自分で言えなきゃオレが言ってやろうか?
そこで、会社側と掛けあってみた。会社側の言い分は、
業務に支障があるなら必要ってことだろ? 買い換えなきゃダメなんだろう?という至極当然な答え。
あまりにあっさり承認されたのでむしろ感涙。
いや、中々承認されないようなことを聞いたのですが。。。
「そうなのか? 自分(前述の上司)のは新しいのを買ったんだぞ?」
・・・なるほどね。自分のじゃないから面倒は避けたかったわけだ。
部下が苦労するかどうかなんて知ったことじゃない。
さて私が会社に提案した内容は、まず、故障そのものはどうということはないのは確かだが、
こんなものは1回何処かおかしくなれば、遅かれ早かれじきに完全に動かなくなる。
マザーボードを交換すれば直るが、何しろ6年前の規格なので、マザーが手に入らない。
多少値は張るが電源やケース等使えるパーツはそのままに、中身の必要な部分だけを取り換えてやれば、
それでも丸ごと1台買うよりは安く済む。新規に既製品を購入する場合、まともに買えば2〜3万バーツはするし、
hpあたりでも15,000THB位から買えるが、そんなレベルでは今のPCと大して変わらないし、買い換える意味がない。
ましてやキーボードやマウスはともかく、モニタがもう一台届いたところで使い道がない。
もちろん、買い出しや組み立ては休日を使って行う。そうでなければ、こんなわがままは到底承認されない。
私としても、趣味と実益を兼ねてというやつで、異存はない。
というわけでLGA775のマザー・ボードなんて今どき手に入らないし、
いや、っていうかパンティップなら多分手に入るのだが、くそPentium 4のマシンの面倒なんて見たくもないので、
あくまでAM3で提案した。それが以下の構成。
category | manufacture | model | detail | price |
CPU | AMD | Athlon II X2 245 | 2.9GHz/1MBx2/65W | 1,970 |
memory | kingston | PC3-10600 (DDR3-1333) CL9 | 1GBx1 | 890 |
mother boad | AMD 785G/AM3 | 2,000 | ||
video (integrated) | - | - | - | - |
sound (integrated) | - | - | - | - |
HDD | SATA 160GB | 1,200 | ||
OPD | LG | GH22NS50 (SATA) | DVD±R/RW x22 SuperMulti | 490 |
FDD | - | - | - | - |
LAN (integrated) | - | - | - | - |
Power | 現在のものを流用 | - | ||
case | - | |||
keyboad | - | |||
Mouse | - | |||
ケーブル類 | 100 | |||
OS | Windows 7 Home Premium 32bit/英語/DSP版 | 3,800 | ||
Total | 10,450 |
※単位は全てタイ・バーツ(THB)。
(以下は会社宛に付け加えた内容)
※マザーボードの価格は変動的です。1,000THB後半のものもあるかもしれませんが、
2,000THBを超えるかもしれません。そのため、総額10,000THB程度とお考え下さい。
会社に提案するものなので、必要最小限で極力価格を優先した。
この中で悩んだのはCPUとマザー・ボードだ。
CPU候補
・Sempron 140 (2.7GHz/1MB/45W) 1,150THB
・Athlon II X2 245 (2.9GHz/1MBx2/65W) 1,970THB
マザー候補
・AMD 880G 3,000THB前後
・AMD 785G 2,000THB前後
どうしてもSempronを使ってみたかったらしい(笑 が、仕事で使うものなのでCPUの性能を優先し、
マザーのビデオ性能など大差ないので、CPUをデュアル・コアにすることにした。
マザーはMicroATXで安いのがあればそれに越したことは無い(ケースはATXでも収まる)。
HDDは320GBと500GBは殆ど価格上の差はなく、もっと言うと500GB以下なんて気持ち程度しか
価格差は無いのだが、CPU/マザーに資金を回せるように極限まで価格を切り詰めて160GBあたりを考えている。
今も80GBの3分の2も使っていないので心配は要らない。
光学ドライブも、単純なIDEのCDドライブなので、DVDドライブが必要だ(Vista以上のOSはDVDで提供されているため)。
どの道、HDDからデータの吸い取りをしなければならず、この頃のマザーはIDEポートを1つしか持っていないので、
1本のケーブルにCDのドライブとHDDを両方ぶら下げるのは苦しい。マザーを新しいものにしたら
フロッピーも使えなくなるが、現状も使っていないので問題無いだろう。
全体の価格は、普通に考えて10,000THBを切っていれば承認してもらいやすいだろう。
自分なら買うか?と考えれば簡単だ。計画当初はこの点に留意してパーツ構成を考えた。
数百バーツのオーバーなら、未だまあ頑張ったのですがこれが限界でしたと言える。
次は買い換え時期の検討である。例の調子の良い上司は、買ってもらえると分かったので
早く早く、とせっついて来た。こっちにも都合があるんだけどな...
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