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■2019年5月26日:今年の健康診断結果

今年の健康診断結果では、下記のように書かれていた。
これは自分で受けているもので、会社の健康診断はあてにならない
(去年の結果では、私は66kgで太りすぎとなっていた。
誰かの結果とすり替わっていたとしか思えない)し、
全て英語とタイ語で書かれているので、わけが分からないのだ。

受けたのはいつものサミティベート病院で、
当日のうちに診断結果のダイジェストを聞けるのだが、
そのときの担当医は肝臓専門の医師に相談してくださいとのことだった。

これは検査項目としては肝臓腫瘍マーカー(AFP)という項目で、これが8.77だった。
閾値は0-7で、それを超えると肝臓癌が存在する確率があるとのこと。
2014年から受けてきて、最初の年は6台だった。
そして2016年の検査結果から微増して、今年は8を超えたのだ。

年度 2014 2016 2017 2018 2019
AFP値 6.23 7.31 7.76 7.28 8.77

この結果が何を示すのかはわからないし、
大事であればすぐ検査しろ、と言われるだろうから、
大したことはないだろうと考えていたのだが、
年々増加しているのには何かあるはずだと考えるのが当然だ。

このときの医師も、あんた酒飲まないのにねぇ、と首をひねっていた。
私自身は、肝臓などコーヒーや塩分摂りすぎ、不摂生など、色々ある。
痩せているからといって、食べ過ぎても肝臓に負担が掛かるし、
運動もし過ぎるとかえって負担になる。
また、積み重ねの問題であり、個人差もあるので
年齢からいって十分可能性はあるとみていた。

健康診断自体、受けたのは2月だったのだが、
とりあえずソンクランは遊びたいので敬遠して、5/1に行ってきた。

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新棟ができていた。 病人にこんな階段を
上らせるのか?
これを書いている時点では
連絡通路は未完成だった。
これが正面。 日本人専用棟と。
なるほど、金を持っていて
中国人みたいにケチらない
日本人からふんだくるつもりだ。

朝から行って、スターバックスで朝食を摂るつもりだった。
その考えに至ってから、もしかして再検査するとなると、
朝食を摂ってしまうと消化するまで時間がかかるか?と考えたが、
そのときは予約し直せばいい、と開き直ることにした。

いつもの出入り口から侵入し、まずは日本人相談センターへ行くと、
9時前にかかわらず、行列している。

何だよ〜、と思いつつ、見ると「消化器科に御用の方は新棟に行ってください」との立て札が。
「新棟にお越しください」ぐらいの表現もできないのかよ、
と思いつつ新棟に向かった。

新棟に入ると、入り口にデパートの案内所みたいのがあり、
いきなりどのような御用でしょうか、と訊かれた。
私は健康診断でちょっと引っかかったので相談に来た、と告げて
診断結果表を受付嬢に見せた。

少々お待ちくださいと言われ、2,3分待っていると、
受付の裏にエスカレーターがあり、2Fに案内された。
そこが消化器科だった。
何人か客がいて、日本人だけではなかったのだが、
どう見ても健康そうなものばかりだったので、
消化器官の病気といっても、大なり小なりなのだろうと思った。

さほど待たされないうちに呼び出され、身長体重を測定される。
きれいな看護婦が通訳は要りますか、と訊いてきたので、
この子はオレに興味なさそうだなと思いつつ、
肝臓の話は微妙な問題になる可能性があったので、要ると答えた。
通訳をリクエストすると、通訳が来るまでに時間がかかる可能性があるのだが、
何しろ9時。時間はたっぷりあった。


さて、医師にお目通りが叶うと、
彼がまずは訊いてきたのは、痩せていますね、とのこと。
これは意訳すると、
@なぜそんなに痩せているのか
Aいつからそんなに痩せているのか
だ。

この問いは予期していた質問だった。
癌で死ぬ人間は直前に急激に痩せる。

だから私はこう言ってやった。
私とて20〜30年前はまともな体重だった。
それが、働くようになってから、20〜30年かけて漸減してきたのだ。
急激に痩せたわけではないと。

医師は納得したようだった。
そして、次に何をしに来たのか、と訊いた。

私は耳を疑った。
え、だって肝機能が低下してるとかそんな診断が健康診断で出ているでしょ?

医師が言うには、こんなものは何でもないとのこと。
癌があったりするのは、肝臓腫瘍マーカーが20とかを超えたらの話であって、
あんたは脂肪肝とか胆石とかあとは肝臓にもちっちゃい石だか黒点だかが
あるのがその時々で報告されているよね?
(最後のよくわからない症状も確かに何年か前に聞いていて、
その時の医師に「私にもあるから問題ない」と言われ、忘れていた)
それと一緒で、まず問題ない。

どうしても心配なら再検査してみてもいいよ、とのこと
再検査には2種類あって、
CTスキャンとMRIがあるよ、とのこと。
両者の違いは、CTスキャンは精度80%くらい、MRIなら95〜98%くらいとのこと。
で、MRIの方が料金は高いらしい。

医師はどうする?再検査はいまからでも受けられるけど?と訊いた。
私は検査って混んでいるのですか?と、
とりあえずとぼけてみた。

こういうところでは簡単に了承しないで、
差し当たってごねたほうが良いのだ。
いくらでも金を出すカモだと思われてしまう。

そして、MRIの値段はだいたい知っているのだが、
CTスキャンの値段を教えてくれ、と訊いた。
医師は値段は両方調べてあげると言いつつ、内科検診をしてくれた。
その結果は、何も問題ないとのこと。

そこで、私もいくつか質問してみた。
Q. AFPが年々高くなっている原因は何なのか?
A. 原因はない
  <私の解釈>
  原因は歳だ。
  歳のせいにされるのを嫌う人もいるが、私はそんな幻想は持っていない。
  組織は人体でも国でも会社でも、いずれ滅びる。
  つまり、徐々に汚れたり、痛んだり、傷ついたりするものだ。
  年齢に応じて適切なメンテナンスが必要だ。
Q. AFPの閾値である7を超えると、何だというのか?
A: 肝癌の可能性がある
  ただしさっきも言ったように、8だと10%、9だと20%といった指標ではない
Q: 健康診断の際の内科医は何であんなに慌てたのか?
A: 彼は専門医ではなく、自身で判断できないため、専門医に委ねたかった

どうも健康診断の結果と言っていることが違う。
通訳はほとんど通訳していなかった。


会計時、再検査の料金を教えてもらった。
概要書みたいのを持ってきてくれたのだが、
それはもらって帰れないらしいので、金額だけメモを取らせてもらった。

@CTスキャン: THB 21,000〜23,100 所要1h
AMRI: THB 31,000〜34,100 所要2h

まさしく、あのときたかだか腕の痛みのために、
MRIとそれに続く手術など受けなくてよかった。
腱鞘炎の方は、あれから気を付けているためか、再発していない。

この時は、会社にもらっている保険のカードで処理できて、費用の発生はなかった。
なお検査の予約は1週間くらい前には入れてほしいとのこと。

さらに検査医の指名もできるらしく、今日診てくれた医師の名刺を寄越した。
係りの者曰く、この先生は良い先生だとのこと。
医師は男だったので、その名刺は家に帰ってから捨てた。

検査結果が出ればAFPの数値が増加している理由も分かるのか、聞くのを忘れた。


それにしても何なんだ、この高い検査代は。
我々のような製造業からすると、検査代で儲けるなど考えられない。

このため、高い検査を受ける必要はないと考えた。
考えれば考えるほどおかしい。

なぜなら、病院が示す検査結果の内容は、我々には分からないからだ。
そこには、当然レントゲン写真みたいな証拠はあるだろう。
しかし、閾値の設定がおかしいのである。
ここまでの話では、閾値は2段階あるべきだと判断した。
検査しないと分からないレベルと、明らかな異常値の2段階だ。
何もわからない人だったら、病院に言われるがままにいくらでも出費してしまう。

この病院は金儲け主義であるため、なおさらそう思われた。


検査はあくまで検査である。
健康診断で見つからない事例もある。
検査で”見逃す”こともあるからだ。

これは、あらかじめわかっていてピンポイントで検査するのと、
何もないところに何かないかどうか探すことの難易度の差だ。

先にも書いたように、私の仕事は製造業なので、
その困難さならよくわかる。

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