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■2019年10月22日:腱鞘炎3(2はこちら

9月になると、また手首が痛み出した。
最初は、前回消炎剤をもらっていたので飲んでいたのだが、
これで直るとは考えていなかった。

それで、悪くならないうちにと、
9/8には、意を決してバムルンラード病院に行ってきた。

朝は床屋に行ってきたので、病院に着いてまずはABPで軽めの朝食をとって、
しばらくうじうじと時間をつぶしていた。

それから、エレベーターの前の表示で、整形外科は16Fとなっていたのでそこまで上がった。

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16Fの受付にて、どうされましたか?と聞かれたので、
手首が痛い、昨年末にも来ている、と告げると、
カルテを確認した係員は、それでしたら何某先生が良いと思います、と言い、
20Fまで上がるよう言われた。
医者の名前などどうでもいいのだが、
後で帰宅後に確認すると、前回も20Fだった。
通訳はいるかと聞かれ、いらないと答えたのだが、
Speak Thaiと明記するのはどうかと思う。
20Fからの眺め。
晴れていればいい景色だろう。


診察室に入ると、前回と同じ医師がいた。
彼は初めまして、と言ったが、昨年暮れにも先生の世話になっている、と言うと、
カルテらしきものをコンピューター上で見て、思い出したらしかった。

「それで、今回はどうされました?」
「前回と同じですよ。今はまだそれほど痛まないが、放っておけば手を動かせないくらい痛くなる」
「では手術されますか?」
「いや、手術費用はTHB 20万くらいする。そんなに払えないし、保険ではとてもカバーしきれない。
注射で十分だ」
「20万!?そんなにしませんよ」
「先生、オレは前回ここで費用を調べてあるんですよ。間違いなく20万は掛かる」
「しかし、注射ではまたぶり返しますよ」
「前回注射してもらってから、9か月持った。オレにとってはそれで十分ですよ。
再発しても、THB 1,000か2,000で済むし、20万とは大違いだ」

9月まで再発しなかったと聞いて、医師は大いに驚いた様子だった。
「前回注射してから今まで痛くならなかったということですか?」
「そうだよ、先生」
「しかし手術にTHB 20万も掛かるわけがない。
5〜6万で済むはずですよ」
「5〜6万だって大金だよ、先生」
「あなたの保険はTHB 100,000までカバーできる保険です。
然るべく筋に話をすればいいのです。
手術そのものは、麻酔を飲む必要はない。手首に麻酔を打って、
何をされたか気づかぬうちに終わっていますよ。
あとは1日休めばいいだけだ」

私は返事を保留していた。

「分かりました。今回はあなたは注射する覚悟を固めてきたのでしょうから、
注射してあげましょう。
次回までに手術を検討してください。
私のところに相談に来てくれれば、費用の面は私が話をしてあげますよ」

この医師は良い医師だ。


一旦診察室を出てから、改めて注射しますよ、と呼ばれた。
別室で左手首に注射を受けた。

この注射、痛いというより、注射器を刺している時間が長いのだ。
ゆうに1分は手首に針を刺していたと思う。

病気の予防接種より採血の方が苦痛を伴うのは事実だ。
これは、血を見るからであり、
血というのは恐怖感を抱かせるために赤いものなのだ。
しかし、腱鞘炎の注射の苦痛は時間が長いという点でそれを上回る。

この注射は当日及び注射後数日はかなり痛む。
しかし、それさえ乗り越えればあとは楽勝だ。

注射が効かない、ということはないはずだ。
病原菌を始末する注射ではないのだから。


会計では、会社が支給してくれている保険が効果あって、
費用は掛からなかった。
しかし、領収書を見ると、THB 3,000近い費用が掛かっていることが分かった。

この国は医師の請求額に制限がないと聞く。
金持ちはいくらでも金を払えるし、国を統治する層は当然のことだが富裕だ。
金持ちが頂点に立つ見事な三角形が形成されているのだ。
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治療後、Sukhumvit 1通りに出た。これは通りを渡ってからの撮影だが、
出て左折してすぐのところに、パキスタン大使館があった。
タリバーンに会いたければここに来るといいかもしれない。
パキスタンはアラブではないが、この辺はアラブ人が多い界隈で、
アラブ料理店が多い。写真の店でもうまそうなピタパンを焼いていた。
タリバーンはときにアルカーイダと協力関係を築くことがあるから、
この辺でも仲良くやっているのかもしれない。

雨期で曇っていたからいいようなものの、
晴れた日にこんなところを歩いたら、暑さで脳がフライになりかねない。

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