■2010年11月3日:ASUS Eee PC 1215T Review
"Nile"プラットフォーム搭載マシンとしては本機はシングルコアCPU搭載で、
本当はデュアルコアCPUマシンが欲しかったのだが、
周りで販売されていないので買ってしまった。売っていないものは仕方がない。
本機は前モデル「1201T」の後継機種である。”後継”という割にはデザインは変更されている。
カラー・ラインアップはブラックとシルバーで、私が購入したのはシルバーモデル。
日本未発表モデルで、ASUSのサイトにも未掲載。
購入場所はこちらを参照
美しい艶消しのアルミ・ヘアライン調ボディ。久々購入の銀パソである。
写真はヘアラインを強調するためにわざとガンマを上げなかった。
5年ほど前にはシングルコアCPU搭載マシンしか無かったが、今ではノートでもシングルコアの方が少ないくらいだ。
Netbookの普及をあっという間に広めた元祖Eee PCに搭載されていたのは
Atom(Celeronだったかも知れないが、まあそれはどうでも良い)。
その進化の流れの系譜にAthlonが登場し、それも現在では「II」だ。
本機がCULVに分類されるのかNetbookになるのかは微妙だが、
デュアルコア時代のシングルコアマシンの性能をチェックした。
左側面。ポートは左から順に 電源、RGB、HDMI、USB、カードリーダ。排気もFerrariほど熱くはない。 ちなみにスッテカー類は最初から貼ってあったのは”AMD”という ロゴだけで、残りは全て私が後から貼ったもの。 |
右側面。ポートは左から順に イアホン端子にマイク、USBx2、LANポート。 |
キートップ左上のスリープ&無線スイッチ。 後述する理由でドライバを組み込めなかったため、 これらのスイッチは機能しなくなってしまった。 まあ実際無線LANをわざわざOFFにする機会など無いのだが。 どうしてもOFFにしたければアプリケーションから行えば良い。 |
キートップ右上。 電源ボタンは小さくて少々押し難いが、凝ったメッシュ・デザインである。 |
LEDスイッチ類。LEDは小さくて少々視認し辛いが、 バッテリーのチャージランプはオレンジからグリーン、ホワイトと 状態によって色が変化する。 |
洒落たデザインの付属DVD±RWドライブ。 |
【 スペック 】
・CPU: Athlon II Neo K125 Socket ASB2 Geneva core 1.7GHz/L2=1MB/12W
・memory: Hyundai PC3-10700 (DDR3-1333(800で動作)) CL=6 2GBx1 200pin SO-DIMM
Single Channel
・Chipset: AMD 785GX+SB700系
・液晶: 12.1" LED Backlight
WXGA Screen (1366x768) with Color-Shine (Glare-type)
・Video: Radeon HD 4250 (integrated)
・VISION区分: 無し
・HDD: Western Digital Scorpio Blue WD3200BEVT-80A0RT0 総容量320GB/8MB Cache
(実質容量297.1GB) SATA 3Gb/秒 5400rpm
2.5inch
購入時パーティション:
system drive:300GB弱
recovery drive:20GB位? 覚えていない(笑
・光学ドライブ: 非内蔵
・Sound: Realtek High Definition Audio
・LAN: Atheros AR8152 PCIe 10/100BASE-TX
・WLAN: Broadcom 802.11n
・Modem: 無し
・指紋認証装置: 無し
・Bluetooth: 有り(Broadcom社製)
・ports/slots:
アナログRGB port(ミニD-sub15ピン)/USB2.0 x3/ExpressCard: 無し
HDMIports: 有り
・その他:
マルチカードリーダー、webカメラ、マイク
・OS: 無し
・質量1.46kg
・バッテリ:
6cell
・バッテリ駆動時間: 実質4時間
・付属外付けDVD±RWドライブ: ASUS SDRW-08D1S-U
Cache 1MB/SATA/USB 2.0接続、起動ドライブとして認識可能
24x CD
8x DVD
24x CDR
16x CDRW
8x DVD-R
6x DVD-RW
6x DVD-R (DL)
8x DVD+R
8x DVD+RW
6x DVD+R (DL)
5x DVD-RAM
OSは付属しないのでWindows 7 Home Premium(英語版)を別買いしたのだが、
私はここで過ちを犯した。32bit版と64bit版とで値段が変わらないので、メモリは2GBしか積んでいないが
どうせなら64bitが良いだろうと買ってきたところ、1215Tに付属のドライバCDにはWindows xpから7用のものまで
入っていたのだが、インストーラーがx64未対応だったのだ。
フォルダの中に入って行きSET UPの実行ファイルを起動することで、主要なドライバは全てインストール可能だったが、
Fn+Fキーによる操作で動作しない機能が出てきてしまった。それは以下の通りである。
有効な機能:モニタの輝度調節、スリープモード、モニタON/OFF
無効な機能:タッチパッド・ON/OFF、ボリューム、モニタ切り替
タッチパッドのON/OFFが効かないのはかなり痛かった。仕方がないのでシナプティクスのユーティリティでOFFにした。
なお本モデルは輝度調節結果が終了時にキチンと保存され、再起動時にも前回設定の輝度で起動する
(1201Tは起動の度に一番明るい設定まで戻されるようになっていて、非常に不便だった)。
これを妻の妹さんに譲り渡す際、32bit版のWindows 7をインストールしたところ、全てすんなりインストール出来た。
英語/タイ語のキーボードはすこぶる使いにくい。慣れるまで時間が掛かるだろう(笑
日本語入力は、コントロールパネルの「Region and Language」の一通りの項目に日本語をインストール後、
「Default input language」のところで「Japanese」を選んでおけば、Alt+「`~(日本語キーボードで言う半角/全角キーの
位置にある)」を押すことで普通に日本語入力が出来るようになる。
Caps Lock/Num LKも画面にソフトウェア・メッセージが一瞬表示されるだけで、
Num LKについてはLEDが無く少々分かり難い。
Windwos 7のインストールそのものは問題無かったが、HDDには
初期状態で簡易OSが入っており、フォーマットしないとWindowsをインストール出来ない。
私はこれをバック・アップも取らずにあっさりフォーマットしてしまった(笑
ASUSのサイトのサポートページには既に本機種がリストアップされており、ドライバのダウンロードが可能だった。
【 性能 】
Windows 7のWindows エクスペリエンス インデックスの評価点
こちらに1201TとFerrari Oneの数値を比較したものがあるので、ご参照いただきたい。
このテストの結果では、1201T < 1215T = Ferrari Oneとなった。総合的な数値は1215TとFerrari Oneは互角と考える。
3D MARK 06のスコアは841と振るわなかった。
Ferrari Oneは1070という数字だったので、ベンチマークソフト故にデュアルコアが効いているのか。
<ベンチマーク・スコアの総合結果はこちら>
実使用では、Ferrari Oneより速い印象だ。
特にoffice 2010などのNetbookには苦しめの処理となるアプリケーションの使用では、確実に速いと考える。
これは私の想像だが、Geneva coreのAthlon II Neo K125は、TDPを上げてやればデュアル・コアで
動作するのではないだろうか。
バッテリーの持ちは、メールとエクセルにて1時間使用して20%ダウンだったので、いいとこ4時間というところだろう。
【 価格 】
本体:14,900THB
VAT 7%掛け: 15,943THB、店員が自発的にオマケしてくれて15,500THB
それにWindows 7 Home Premium x64 英語OEM版が別売で3,650THB
計19,150THB
購入した日(10/24)の為替レート、1THB = 2.72を掛けると日本円で52,088円。
5月に購入した1201Tは56,306円だった(この頃バーツが高かった)が、それよりだいぶ安く買えてしまった。
ざまあみろという感じである。こんな値段でパソコンが買えてしまうのだから恐れ入る。
付属品一覧。本体梱包の隣のソフトバッグには「EEEPC#BAG」とのタグが貼ってあり、標準添付と推測される。
下段は左からクーラー、クリーナー、マウス、イアホンにDVD±RWの外付けドライブ。
ガラクタ4つは店のオマケだ。
画像下部に頭だけ写っている獣は付属しない。
ACアダプタ。下はFerrari Oneのものでその上が本機のACアダプタ。
プラグ形状も改善されており前モデルからは大幅に進化(小型化)している。
むしろ口金がもげそうなくらいで心配である。
【 まとめ 】
Netbookでは物足りない方には最良の選択となるだろう。但しNetbookよりは重量がやや重いので、
低価格を重視される場合に強くお勧めする。1201Tに対しては性能的に一回りしか変わらないので、
買い替えには向かないだろう。だが、特にIntel/AMDという部分に差はないはずだ。
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