■2018年4月16日:タイは電気にご用心
タイに住んでいると、電気の不具合にはよくお目にかかる。
まずもって電圧が高いし、プラグが溶けた、ショートした、停電等々。
わが社のある田舎の方など、変圧器に蛇が絡みついてショート→停電することまである。
これは、品質以前にそれを作ったり管理したりする男たちが
ずさんなのではないかと思ってしまうが、とにかく電気製品の品質が悪い。
特に、安いものは注意が必要だ。
ここでいう安いもの、というのはSONYやPHILIPSだのといった既製品ではなく、
もっと細々とした、ちょっとした電気製品の安物のことだ。
例を挙げれば、自作PC用の電源、USB方式の携帯電話の充電器、
マイティーユン(蚊取りラケット)等だ。
私はこれらにおいて、ショートしたり爆発したりを経験している。
電源の方は、いじくったせいもあるが、
しかしながら日本製あるいはヨーロッパ製であれば、そんなことは起きないだろう。
もっというと、電気のプラグなど、溶けたり火が出たりなどしょっちゅうだ。
私など、妻の田舎でプラグがボロボロで、感電したことすらある。
これは、主として中国製であることが原因である。
あの連中は、人が死のうが燃えようが全くお構いなしなので、
最低限の原価で最安品を作るのである。
だから危ない、となる。
さて中国人の悪口は措くとして、今回は我が家のインフラの方の話である。
3/11〜17の週だったと思うが、突然PCの再起動が掛かった。
また停電か、と思った矢先、
今度はモニターの電源が切れたり付いたりを繰り返し始めた。
なんだなんだ、と思っているうちに、次々異変が起きるので対処できなかった。
そんなとき、気が付くとどこかから「ジジジジ・・・」という音が聞こえる。
「ブーン」という音も聞こえた。
時間は23時台だった。
妻は入浴していた。
「ブーン」の方は、湯沸かし器の音だと気づいた。
エアコンの室外機とは聞こえてくる方向が違う。
しかし、「ジジジジ」の方は新入りだった。
感触的に、なにか電気製品がこれからショートしますよ、
といっているような感じだった。
場所的は配電盤の上、天井裏の方角だった。
どのみちもう寝る時間だったし、エアコンから初めてとりあえず
全ての電気製品の電源を切った。
この時は、エアコンを切ったら「ジジジジ」は止んだような気がした。
ただし、原因がはっきりしなかったので、妻には報告しなかった。
そして、次の日ではなかったと思うが、同じ週のうちにまた「ジジジジ」がやってきた。
起きた時の状況も、起きた現象も全く同じ。
2回目は、エアコンを消してもPCの電源を切っても、「ジジジジ」は帰らなかった。
私はとりあえず部屋の隅に避難した。
ショート程度であれば、同じ部屋でも端っこであれば難は逃れるだろう、
とケチな計算をしていた。
妻が入浴から上がってくると、音は止んだ。
このことを妻に報告し、翌日にでもチャンに言って見てもらうように頼むと、
彼女はどうせ言ったって他の部屋でも起きてます、で終わりよと、
取り合ってくれなかった。
確かに、同時間帯であるのも謎だった。
時間が23-24時の間と固定されていることから、
この時点では、アパートの他の部屋の住人の動向も
影響しているのではないかと考えていた。
しかし2度あることは3度ある。
3/19、またジジジジが襲来した。
しかも今度のモニターの電源の点滅はすごい。まるでディスコみたいだった。
今回はエアコンとPCの電源を切ったところ、音は消えた。
今度も妻が風呂から上がってきたところで、天井を指さして
絶対何か壊れてるぜ、抵抗か安全器か何か、
次は爆発するぞ、と報告した。
すると驚いたことに、彼女は前からするわよ、と言った。
何でこの間と言っていることが違う?
この時ふと気が付いたのだが、私が風呂に入っているときは聞こえるのか、
と聞くと、彼女は聞こえる、と言った。
念のためブーンじゃないぞ、ジジジジだぞ、と畳みかけると、
彼女はそうよジジジジよ、うるさいわね、と言った。
じゃあオレがさっき風呂に入っていた時も聞こえたか?
と聞くと、聞こえたって言ってるじゃない!と怒鳴られた。
私は何だそうかよ、とオオカミ少年になったような気がして寝室に行った。
私が布団に入ったか入らないか、というころ、妻が血相を変えて寝室に飛び込んできた。
彼女は聞いたのだ。
「ちょっと、あんた、「ジジジジ」っていってるわよ!」
だから、「ジジジジ」っていってるっていってるじゃねえかよ。
お前は先週も聞く耳持たなかっただろ。
「ちょっと守衛のところに行ってチャンを呼んでもらってきましょう!」
なんでだよ。明日でいいだろ。
「明日私は朝から病院でしょ!」
だから、帰って来てから呼べばいいだろ。
「その間に家が燃えちゃったらどうするのよ!」
いや、燃えねえし。
それより、チャンの電話番号を知らないのか?
「知るわけないでしょ!」
ああそうかい、分かったよ。しかし24時にチャンが来るかね?
「来るわよ、住み込みなんだから」
・・・おっと、それは知らなかった。
二人で守衛のところに行って、チャンをリクエストしてから、
私はどうせ来ないだろうと娘と一緒に寝てしまった。
![]() |
あの天井の上から「ジジジジ」はやってきた。 |
チャンは来た。
例によって女房付きだ。
この国の男たちは職場に女房を連れてくる。
だらしない奴だ。
果たして、配電盤の中の抵抗だか何だかがショートして焼けていたらしい。
「別の部屋ではもっと派手に燃えてました」
知らねえよ。
女どもは世間話を始めるし、メルは興奮してベッドの上で歩き回るしで、
眠れなかった。
私は、このときモニターがイカれなかったのは、
単にナナオの品質が良かったからとしか思えない。
PCの電源も、サイズだったから無事だったのだろう。
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