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■2010年8月31日:IntelプラットフォームからAMDプラットフォームに自作機のパーツを入れ替え
            ECS A785GM-AD3 Review

前回前々回で前置きした会社の自作機を引き取って来て修理した。
何故修理に至ったのか?どのような症状に陥ったのか?については、上述の記事をご参照いただきたい。

まず最初に改修前後のスペックから掲載する。

Before

category manufacture model detail
CPU Intel Pentium4 630 3GHz/2MB/84W
memory KINGMAX PC-3200 (DDR-400) 512MBx1 Single Channel
mother boad ASUS P5S800-VM SiS 661FX + SiS 964
video (integrated) SiS - Mirage1 DirectX8
sound (integrated) Realtek ALC655 6ch Audio
HDD Seagate Barracuda 7200.9 ST3802110A UATA/100 7200RPM 80GB/2MB
OPD LITE-ON SOHR-5239V CD-RW (W52x/RW32x/R52x)
ATAPI 1.5MB cache
FDD TEAC FD-235HF 2 MODE
LAN (integrated) Realtek RTL8100C 10/100 Mbps Ethernet Controller
Power SAN SAN (FA23/D) 420CE LGA 775 420W
OS Windows xp Home 英語版

After

3D MARK 06のscore:動作せず
category manufacture model detail price
CPU AMD Athlon II X2 245 2.9GHz/1MBx2/65W 1,970
memory kingston PC3-10600 (DDR3-1333) CL9 1GBx2 Dual Channel 1,740
mother boad ECS A785GM-AD3 AMD 785G+SB710 1,970
video (integrated) AMD/ATI - Radeon HD 4200 -
sound (integrated) Realtek ALC888S HD 8ch Audio -
HDD Western Digital WD Caviar Green WD5000AADS SATAII RPM N/A 500GB/32MB 1,370
OPD LG GH22NS50 (SATA) DVD±R/RW x22 SuperMulti 490
FDD - - - -
LAN (integrated) Realtek 8111DL GbE -
Power SAN SAN (FA23/D) 420CE LGA 775 420W -
case 現在のものを流用 -
keyboad -
Mouse -
OS Windows 7 Home Premium 32bit/英語/DSP版 3,620
Total(単位は全てタイ・バーツ) 11,160
日本円にして(8/22の為替レート 1THB = 2.715円) 30,299

これだけの大改造を行えば、快適に使えて当たり前である。修理というより殆ど作り変えだ。
OSも我が社ではタイ人の使うパソコンはまだまだxpが現役なので、突然7に移行したことによる戸惑いの
声が上がるかも知れないが、そこは何とか慣熟してもらうしかない。
戦闘機に例えれば往年の名機「隼」から新型機「疾風」に機種転換するくらいの差があるが、
新型機の方が間違いなく時代のニーズなのである。


これが引き取ってきたマシン。


前面というより側面にUSBポートを備えたケース。
「SIAM MEMBER」という、(私に言わせれば)イカサマPC SHOPで組まれたもの。


マザーをケースに留めるネジにグラスワッシャーさえかまされていない。基本中の基本なのだが。


CD-RWのドライブが、ネジを外しただけでは引っ掛かって取り出せなかったので、
前面パネルを取り外したところ、物凄い量の埃が。
王家の谷の発掘をした時ですら、こんな酷い埃の量ではなかっただろう。

ご覧の通り凄まじい有様で、ケースのカバーを開けると文字通り埃が舞い上がった。
至る所に蜘蛛の巣が張っており、蚊より小さな虫の死骸だらけ。まるでお化け屋敷だ。
実際小さな蜘蛛が住んでいた。恐らく購入してからこの方、5〜6年開けたことなど無かったのだろう。
そこで、まずは掃除機&雑巾掛けから始めなければならなかった。
思わず埃を全て除去すればUSBの不具合くらい改善されるのではないかと思ったほどだ。
例え仕事で使うものであろうと、コンピューターにも車と同じように愛情を注いで欲しいものである。

スチール製の本体側面のカバーは取っ手が何も無く、酷く開け難かった。
5"ベイも、予め光学ドライブ用のベゼルを備えたモデルなのだが、スイッチ部が馬鹿になっており、
DVD-RWドライブのネジ止め時に難儀した(エジェクトボタンを押せなかったり戻らなかったり)。
側面カバーは単純なインチ・ビスで止められていたのだが、サービスで手回しビスに交換しておいた。



お疲れ様。
役目を終えたマザーとCPUに声を掛ける。これはIntel製だろうとAMD製だろうと関係無い。
使命を全うしたものに対する変わらぬ賛辞だ。


【修理機に搭載されていた電源の詳細スペック】

見るからに怪しそうな電源だ。

メーカー モデル 定格
SAN SAN (FA23/D) 420CE LGA 775  420W
Input AC220V 3A 50Hz
Output  +12V -12V +3.3V +5V -5V +5Vsb
15A 0.8A 14A 22/35A 0.5A 2.0A

電源は継続して使用する。


【マザーボードについて ECS A785GM-AD3】

マザーボードについてそれらしいことは前回大方書いてしまったのだが、
今回組んでいて気が付いたことを追記しておく。

Front Panel Headerの実際の配置に対し、マニュアルの配線図が逆様になっている。分かり難いマニュアルだ。
メモリーも、デュアルチャネルにしたければDIMM3と4に挿せという。

このマザーは起動時にクレジットが表示されないので、ちゃんと各パーツを認識しているのかどうか?不安だった。
起動が速いのは良いが、こういうのはちょっと考え物だ。ECSのマザーには、こういったパターンが多い。

Pin Headerの配線が心配だったのと、実を言うと電源がこのシステム構成で動くのかどうか不安だったので、
仮組して通電確認を行うことにした。


通電を示すランプが点灯し、Power/Reset/HDD LED等Front Panel Headerの配線も正しく動作することを確認した。
もちろんモニタ上にも「次行ってみよう」と先を促すメッセージが表示された。
この瞬間、毎度のことながらほっとする。とりあえず先に進める。
本マザーにはPower/Reset/CMOSリセットのボタンスイッチが基板上に実装されており(少々見難いがランプの脇に
Power/Resetボタンが見える。CMOS用のものは少し離れたところにある)、ごちゃごちゃいじくる分には便利な仕掛けだ。


【その他作業メモ】

HDDはメールの中身はインポートしたものの、他にもデータが有りそうだったのでIDEのポートにぶら下げておいた。
ところでこのHDD(ST3802110A)のうるさいのなんのって。この時代のものなら既に静穏化?が
取り入れられていたはずだが、故障しているのではないかと思ったほどだ。

SATAの電源ケーブルがやはり安物買いで、初回起動時にSATAデバイスを一つも認識しないので焦ったのだが、
電源コネクタからピンが1本抜けていた。^^);;

最近3D MARK 06がことごとく走らない。何故だろう。内臓VGAだからということはないはずだ。
ドライバの問題か?あるいは、英語版のOSだからだろうか?

Windows 7のインスコは難なく終了。


恒例(?)のスッテカー貼り換え作業を経て完成。

引き渡した人物からも「快適!!」とのお言葉を頂戴し、ささやかな達成感を覚えた。
本気で転職を考えた方が良いかも知れない。

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