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■2023年8月20日:廃墟の東

クリックして拡大  原題:EAST OF DESOLATION (1968年 イギリス)
 著者:ジャック・ヒギンズ
     Jack Higgins/1929-2022 イギリス生
 文庫初版:1985年4月30日 早川文庫
 第6刷時価格: 500円 (1991年6月30日)
 巻数:単巻
 品番:NVヒ1-8
 管理人読了日: 2007年12月8日
 映画化:未
 映画題名:
 映画主演俳優・女優:
 
 日本語DVD化:−
 

時は1960年代、デンマーク領グリーンランド。
ジョウ・マーティンはこの地を本拠とする
ブッシュ・パイロット(不整地へ運航するパイロット)で、
水上に着水できるよう、フロートを取り付けた
デ・ハビランド DHC-6 オッターを駆っている。

この人物、色々と経歴があるのだが、その客も特殊で、
映画俳優のディフォージなど愉快な仲間たちを輸送したりしている。
この映画俳優、大変な冒険家で、悪くいえば向こう見ずなのだが、
ジョウも似たようなものだ。

そんな彼のところに、さらに奇妙な客があって、
この地で不時着して行方不明になった探検家の未亡人を連れてきたという。

ジョウはある理由からこの胡散臭い話の真実を見抜いており、
警戒しながらも依頼を受けるのだが、
予想通りもめごとに巻き込まれていく。


この本は古本屋で買ったと思っていたのだが、
タイの紀伊国屋の値札が張ってあった。

このように忘れっぽい私だが、
ディフォージが白熊と対戦するシーンなどは鮮明に覚えていて、再び手に取った。

日本でいう昭和初期の小説で、ヒギンズの右に出る者はいないと思っているが、
物語に必須のロマンスも、冒険と釣り合うように織り込む腕を持っている作家は少ない。

古本屋でこの本を見かけたら、是非手に取ってほしい。


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