■2021年7月22日: 指の関節炎の治療
腱鞘炎の方は、ほとんど痛まなくなっていて、
たまに痛みが煩わしいときは、薬を飲めば問題なかった。
まして、腱鞘炎は手術を勧められていたが、
インプラントでかなりの金額を使ったので、少なくとも今年は見送るつもりだった。
一方で指の関節炎の方は、こちらの痛みは我慢できないようなものではないのだが、
病気やけがは放っておいても治らない、ということを経験で知っていたので、
時間ができたときに病院に行くことにした。
サミティベート病院に行っても無駄なので、バムルンラード病院に行くことにした。
5/30のことだった。
電車の駅はうちからは遠いので、タクシーで行くことにした。
運ちゃんは、目の前にサミティベート病院があるのに、
別の病院に行けという客の指示に、何も言わずに従ってくれた。
彼はニューペッブリー通りからスクンビット3に入った。
10時前に着くよう目論んで行った。
その方が、空いているだろうし、12時前に帰ってこれるだろうと思ったのだ。
ところが、着いてみると、病院はごった返していた。
それはそうだ。コロナだろうとなかろうと他の病気や怪我はする。
はっきり言って、コロナに感染しそうなくらいだった。
建物に入ってすぐ、入り口でアルコール消毒を受けながら、
どこに行くのか、予約があるのかと訊かれ、
予約はない、整形外科(サンヤラカム クラドゥーク)に行く、
と伝えると、うなずいて6Fだと言われた。
これが整形外科のある棟。 | もう少し行くと反対側の通りに出るが、病院に面して セブンイレブンがあるようだ。これは便利だ。覚えておこう。 |
ところが、エレベーターは6Fでは止まらない。 試しに16Fで降りたところ、全然関係のない病棟だった。 まごついてG階に戻って、表示を探してうろうろしていたのだが、 どこかに行こうとしても係員に「どこに行くのですか?」と訊かれて 止められてしまった。 諦めて整形外科に行きたいと言うと、受付の方を示された。 入り口の総合受付みたいなところを経由すると、 時間を食うのでいやだったのだが、捕まってしまったので仕方がない。 |
結局、整形外科は20Fだった。 過去の記事を掘り出しても、それで合っていた。 ここまで上がってくると、病院も空いていた。 |
診察してくれた医師は、2年前とは違う医師だった。 それはそうだ。 今回は、面倒くさいので通訳を所望していた。 痛みがあるのは右手の人差し指なのだが、常時痛むのではなくて、 ペットボトルのキャップを外したり、チャックのファスナーを閉めたり、 ネジを回したりする際に痛むのだ。 そして、サミティベで注射を打ってもらっても治らず、 以前ここで注射を打ってもらった腱鞘炎は、ほとんど気にならないレベルにまでなっている。 それでこちらに来たのだ、と告げた。 医師はうなずきつつ、とりあえず色々私の指をいじくって、 どこが痛むのか聞いたが、何しろ大したことがないので、 どこが悪いのか確定できない。 サミティベではレントゲンを撮ったか、と訊かれ、撮って異常なかったとは答えたが、 写真は持っているかとの質問には、 あるわけねえだろ、としか答えられなかった。 薬が効いている話もして(あわよくばもらってこようと考えていた)、 痛みがあるときに飲むと効果がある、と伝えたが、 消炎剤なのだから当たり前だろう、という感じだった。 医師の診断は、骨には恐らく異常はない。 サミティベの医師の診断でパソコンなどで指を使いすぎだ、 という説は肯定も否定もしなかった。 医師はリハビリ(タイ語でガイヤパープ、 直訳するとPhysicalだが、エクササイズの意味で使われる)か、 レーザー治療が良いだろう、といった。 彼は人差し指をバンドで中指と固定して使わないようにする方法もある、とも言ったが、 とりあえずレントゲンを撮るかね?と訊かれたので承知して、一旦部屋を出た。 レントゲン技師は若い女性で、きれいだった。 彼女の冷たい指が私の指をもてあそぶように こっちの向き、あっちの角度、とやっている間、 心地いいので私は放っておいた。 レントゲンの確認後、予想通り骨は何ともなっておらず、 やはりじん帯の炎症で、リハビリ医に診てもらうことをお勧めする、 このあと少し待っていれば診てもらえるから、とのことだったので、私も承知した。 |
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診察と診察の間、待ち時間があったので壁に掛けられたTVを見ていた。 ずっとエクササイズのビデオを垂れ流していた。 時折、これは辛かろう、という姿勢になるのだが、 体操している女性は常に笑顔を保っていた。 運動そのものより、笑顔を張り付けておく訓練の方がきつそうだった。 よくよく見ていると、踊っている女性はこの病院の医師らしかった。 女医がエクササイズを実践しているわけだ。 こんな美人なら、病院の良い宣伝になるだろう。 |
20Fからの眺め。 中央やや下に川があって、トタン(タイ語でサンカシー)の家に住む 人々の暮らしぶりが垣間見える。 |
リハビリ医も女医だった。 やはり若くて、ゴーグル、マスク、フェイスシールドで完全防備していた。 彼女の診断は、レーザーでの治療を勧めるが、保険に問い合わせなければならないので、 治療できるのは後日になる、とのことだった。 私は治療費が高いのかと思って訊いたが、2〜3,000バーツらしい。 いずれにせよ予約が必要とのこと。 それまでは、痛みがあったら薬を飲むよりお湯に手を浸すなどするように、とのことだった。 前の医師にバンドで指を固定したら、というようなことを言われたが?と訊くと、 笑ってそこまでひどくないでしょ、と言われた。 この日の料金はTHB 2,150(約 \7,550)だったが、 会社からもらっている保険で、支払いは不要だった。 ただ、次回の予約票を見て、6/6で日曜日なのだが、 14:20という中途半端な時間になっているのを見てめげた。 |
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病院の1Fにau bon painがあるので、昼飯を買って帰った。 ABPに入った時点で、12:00になっていた。 |
病院の冷蔵庫からもらってきたリンゴジュース。 |
帰りもタクシーで帰ったのだが、
タクシー車内でなぜタイの病院はこうも女医が多いのだろう、
しかも若いのにと、とりとめもないことを考えていた。
アパートに着くと、私は荷物を持っているのに、
どこかの女に5歩先でエレベーターをぴしゃりとやられて腹が立った。
この距離で後ろに人がいるのに気が付かないわけがないだろう。
顔は見なかったが、どうせ悪いだろう。
そういえば、タイのアパートは、今住んでいるところも以前住んでいたところも、
日本人はほとんど挨拶もしないし、男も女も今みたいにぴしゃりとやるやつが大半だ。
いや、やるやつとやらないやつが半々くらいだろう。
欧米人やインド人、アラブ人はこんなことをしない。
このアパートにもフィリピン人だかポーランド人がいるが、
その人たちはフランクだ。
日本人は中国に近いから、自分勝手なのだ。
この日、タクシーでの帰り道、Dinosaur Planetの跡地を見ていたときにも感じたものだ。
私は、博物館だの水族館だのが好きな子供だった。
特に、父が池袋で働いていたから、
サンシャイン60の水族館に何度か連れて行ってもらって、
嬉しかったのを覚えている。
今の子供はどうだ?
生まれたときから、あるいは物心ついたころから、
既にインターネットも携帯電話もある世代は、
そればっかりで、ほとんど考えるということをしない。
なぜか?
インターネットに全部答えが書いてあるからだ。
むしろインターネットで調べろ、とよくいわれる。
しかし、そうじゃないだろう、と思うのである。
オレたちは人間だ。
その点、タイも同じなのだが、この国の場合、
核家族ではないから、親がしっかり教えるのである。
もちろん、しっかりしていない親もいるだろうが、
子供も親次第だろう。
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